子どもの命を守る!子育て世代の防災対策
子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!
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子どもの命を守る!子育て世代の防災対策
子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!
2017.02.21
一生モノの住まい選び。立地やデザイン、広さ、間取り、価格etc・・・。さまざまな条件がありますが、 子どもをもつママ・パパなら"もしも"の時に家族の安全を守れるかどうかも住まい選びの条件に入れておきたいですね。「住宅購入前に確認すべき防災視点でのチェックポイント」をご紹介します。
いつ起こるか予測のできない非常時に備え、住宅購入前に最寄りの避難所をチェックしておきたいものです。
特に子育て世代は、自宅から避難所までのルートに加え、子どもの幼稚園や小・中学校など、想定される進学先から避難所までのルートも事前に調べておくことが理想です。子どもを抱っこして移動できるかどうか、子どもが一人で避難できるかどうか、歩いて確認してみましょう。実際に自分とお子さんとで体感してみることで、いざという時に備えることができます。
そして、実際に住み始めてからは、避難経路や避難場所について、日常的に親子で会話をしておくことも大切です。「学校からの帰り道に地震が起きたら、この道を通って、あの避難所に行くんだよ。ママとパパも必ず行くからね」と、何度も伝えておくことで、スムーズな避難につながります。
災害時には、国や自治体による支援だけに頼らず、近隣の人同士が互いに支え合うことが大きな力になります。地域のコミュニティに参加し、いざという時に助け合える関係を築いておきたいものですよね。
東京都が「防災隣組」として認定している、地域の特性に応じた防災活動などを行う団体の中には、町内会や自治会だけではなく、マンションのコミュニティもあります。
また、新築マンションの中には、独自の防災対策を実施している所もあります。例えば、野村不動産のプラウドが実施している防災の取組み「サークルエイド」では、マンション内に防災倉庫を備え、災害時に役立つ備品が収納されているだけでなく、 コミュニティづくりの一環として、防災訓練のサポートやマンション内の防災設備や避難ルートの確認等を行う見学会を実施しているそうです。
そのような共助のコミュニティを持てるような環境を整えておくことも、子育て世帯の防災対策には欠かせません。
住宅の耐震性については、建築確認を受けた年月が1981年6月以降か、木造の建物は2000年6月以降かをチェックしよう、という話がよくありますが、耐震基準が改正されたためです。
家族が不安なく安全に暮らすためにも、住宅の構造や躯体の耐久性、地震対策の設備などをしっかりと確かめておくといいでしょう。
たとえば、戸建てでは玄関ドアが耐震ドアになっている場合があります。マンションであれば、防災マニュアルがあるかどうか、そのマニュアルに応じた避難準備や防災対策をしているかを管理会社に確認してみることもできるでしょう。その他、非常階段バルコニーの避難ハッチの位置を確認しておくことなども事前にできることです。
住宅購入を検討する際には、事前にチェックできることを十分に確認したうえで、納得感をもって購入できるとよいですね。
いくら備えを万全にして、非常時の対処法について親子で話し合っていても、どんな状況下で被災するかは誰にもわかりません。
「想定外の事態に遭遇した時に、子どもが臨機応変に対応できるよう、"考える習慣"をつけておくことが大切です」とセコムの寺本さんは言います。
「こんな時はどうする?」という問いかけを普段からのコミュニケーションの中に取り入れることで、子どもが自分で考え、判断する力を養っておく。そうすることが、防災に限らず、子どもが自分で自分の身を守るヒントになりそうです。
取材協力:セコム株式会社
・子どもの安全ブログ http://www.secom.co.jp/kodomo/
・女性のためのあんしんライフnavi http://www.secom.co.jp/anshinnavi/