子どもの命を守る!子育て世代の防災対策
子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!
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子どもの命を守る!子育て世代の防災対策
子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!
2017.03.21
部屋の素敵な雰囲気を損なうことなく、住まいの安全性が高められるインテリア配置のテクニックは?「防災」視点で考えておくべきインテリアの注意点を防災と防犯の専門家であるセコム株式会社・広報の寺本さんに聞きました。
自宅のインテリアの配置を考える時、どんなことを意識しますか?仕事の疲れを癒し、家族とくつろぐ場でもある自宅は、自分の世界を表現したり、落ち着く場所にしておきたいものですよね。
一方、「防災」という観点でインテリアを考えると、たとえば家具の配置においても"もしも"の場合の避難経路を決めておく、倒れたり落下して通路を塞いでしまうものを避難経路に置かない、といったことも念頭に置いておく必要があります。
震度6以上の地震が起きると、食器棚や本棚などの家具が大きく揺れ、テレビや電子レンジが飛び、食器が散乱すると言われています。
せっかく避難経路を決めても、家具や家電が倒れてドアが開かなくなってしまったり、割れたガラスで大きなケガを負ってしまったら、逃げようにも逃げられません。避難経路には日頃から避難の妨げになるものを置かないようにしましょう。
また、大きな家具は一つの部屋にまとめておくのも手です。部屋にものが少なくなればなるほど、危険の度合いも低くなります。リビングや子ども部屋など、長い時間家族が過ごす部屋には、できるだけものを減らして、スッキリ整えておきましょう。
子どものいる家庭は"子ども目線"で安全性を高めておくことも大事です。特に、ねんねやハイハイの赤ちゃんにとっては、チェストやテレビボードの上に置いていた写真立てが凶器になることもあるので要注意です。「子どもにとって危なくないか」という視点で、一度部屋中を見回してみてください。
夜間に発生した熊本地震で亡くなった方の半数以上、また早朝に発生した阪神淡路大震災で亡くなった方の77%が、家具の転倒などによる「圧死」だったそうです。
大きな地震が就寝中に起きてしまうと、揺れの中で避難することはもちろん、立ち上がることすら困難だと言われます。 身動きが取れない中でも安心して揺れの収まりを待つことができる寝室作りをする必要があるのです。
では、どのような点に気をつけて寝室をデザインすれば良いのでしょうか? 寝室作りにおいて重要な3つのポイントを寺本さんに教えていただきました。
(1)背の高いものを置かない(もしくはものを置かない)
(2)家電や掛け時計などは、ベッドや布団から離して設置する
(3)ガラスの飛散によるケガなどを防ぐため、ベッドを窓から離れた場所に置く。もしくは、飛散防止のシートを窓に貼る
その他、枕元に懐中電灯を置いて暗闇対策をしておくことも有効ですが、ろうそくなど火を使うものは、火災に発展する可能性があるので避けるようにしましょう。
家具の転倒や落下物から身を守れても、近くにあった窓ガラスが割れて飛んできたり、破片を踏んでしまってケガをしては大変です。
窓ガラスの飛散を防止するためにおすすめなのは「カーテンを2重にしておく」こと。薄手のレースのカーテンの上に厚手のカーテンをかけて2重にしておき、日中でもレースのカーテンを引いておくことで、飛散によるリスクを軽減することができます。
さらに、布製品にスプレーするだけで防炎加工することができる「防炎スプレー」をカーテンに吹きかけておけば、万一着火してしまっても、大きな被害につながりづらいです。防炎・防煙効果のあるカーテンもありますが、ホームセンター等で手軽に購入できる防炎スプレーであれば、ソファやその他の布製品にも防炎対策ができて便利です。
「避難経路を意識した家具や家電の配置は、入居時に済ませておくことをオススメします。多くの人が本腰を入れるのは、実際に大きな地震が起きたり、被害に遭った後であることがほとんどです。そうでなければ、インテリアはあまり頻繁に変えるものではありませんから、最初の入居時が対策のチャンスなんです!」と寺本さん。
同様に、耐震対策がしっかりとなされた作り付けの家具も、転倒することがないため安心なのだそう。中古物件や現在の住まいであっても、リフォーム時に作り付けの家具に変えることを検討してみることなどができますね。
ぜひ、インテリアを検討する際には、防災の視点からも考えてみてください。
取材協力:セコム株式会社
・子どもの安全ブログ http://www.secom.co.jp/kodomo/
・女性のためのあんしんライフnavi http://www.secom.co.jp/anshinnavi/