子どもの命を守る!子育て世代の防災対策
子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!
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子どもの命を守る!子育て世代の防災対策
子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!
2017.09.14
避難生活で留守にしている住居を狙った「空き巣被害」がニュースになることがあります。ダメージの大きな災害時に二重の被害に遭わないよう、普段から対策をしておくことが大切です。
防災・防犯の専門家・セコムの寺本さんに伺った被災時はもちろん、毎日にも役立つ防犯のポイントをご紹介します。
空き巣が狙う住居の条件は、災害時でも平常時でも同じだと言います。
「侵入者は、人の目、光、音の3つを嫌います。近所の人や通行人に見つかることで、犯罪が発覚する確率が上がるので、人目のある場所は避ける傾向があります。
また、光と音があるということは、家の中に人がいるということ。家の中をゆっくり物色することができず、金品を狙う侵入者にとっては非効率です」(寺本さん)
大震災などで地域一帯が大きな被害を受け、避難勧告が出されるような環境下では、人も光も音もその地域から消えてしまいます。空き巣が侵入するのに絶好の条件が整ってしまうのです。
では、避難所生活を余儀なくされたとき、どのようにして家や財産を守ればいいのでしょうか。寺本さんによると、「留守を悟られないことが大事」だそうです。
「"◯◯はどこにいます"などの張り紙をしてしまうと、その家の住人の不在を侵入者に知られてしまいます。こうした張り紙をしなくてもいいようにするためにも、普段から災害時に家族が落ち合う場所を話し合っておく必要があります」(寺本さん)
CHECK>災害時に慌てないために。住宅購入前に確認しておきたい3つのこと
また、災害時に限らず、旅行等で家を長期間空けるときや帰宅が遅くなるときには、タイマー付きの照明などを使い、人がいることを装うのも一つの手です。
他にも、振動を感知すると警報音が鳴る「振動センサー」や、停電中でも使用できる乾電池やソーラー式の「センサーライト」も手軽に入手できる有用なアイテムです。
犯罪行為を行う侵入者は、当然ながら人に見つかり、通報されることを恐れています。「侵入に5分以上かかると諦めるというデータがある」と寺本さんが言うように、侵入者は人に見つからないよう、素早く侵入できそうな家を狙っているのです。
「通りからの死角になっていたり、侵入するための足場があったりすると、侵入が容易なため狙われる危険性が高まります。そのような場合は特に、ホームセキュリティーシステムを導入する、防犯ガラスや窓に格子を取りつける、ピッキングされづらい鍵に換えるなどの対策をしておくといいと思います」(寺本さん)
災害時は地域の監視の目が届きづらくなるため、普段より侵入されやすくなります。空き巣は、効率的に窃盗を行うために、防犯意識の低い場所をターゲットにするのです。
通常時からこうした対策を行うことで、防犯への意識とノウハウも高めておきたいですね。
最近では、金庫を持つ人も増えているそうです。侵入されづらい家づくりをし、貴重品を金庫に入れて保管しておくことで、セキュリティーをより盤石にすることができます。避難生活をすることになっても、大切なものを自宅金庫に入れておけると安心です。
「手頃な金庫もありますが、忘れてはならないのは"自分や業者が持ち運べるということは、侵入者が持って行くこともできるのだ"という視点。
安全面を考えると、数百キロあるものや床に固定しておくもの、金庫自体にセンサーが付いているものなど、侵入者が簡単に持ち運べないようなものがおすすめです」(寺本さん)
防火性に優れている金庫もセコムの人気アイテムの一つ。なかには2時間の耐火性能を持つものもあるようです。防災・防犯両方の観点から金庫を活用することも、新しいスタンダードになっていくのかもしれません。
防災にも防犯にも、漠然とした不安は抱いていても、「何かしなきゃ・・・」で終わっていたのが我が家の実情です。寺本さんにお話を伺い、全6回の記事をお届けする中で強く感じたことは、「何かしなきゃ・・・」から「何かしよう!」に意識を変えることが、防犯・防災対策の第一歩となるのだということでした。 皆さんも何か一つでも、小さなことでもいいので、まずは今日、これから試してみてくださいね。
取材協力:セコム株式会社
・子どもの安全ブログ http://www.secom.co.jp/kodomo/
・女性のためのあんしんライフnavi http://www.secom.co.jp/anshinnavi/