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防犯・防災

子どもの命を守る!子育て世代の防災対策

子どもと安心して暮らすために考えておくべき防災対策とは?ママライターが、防犯・防災の専門家、セコム株式会社の広報・寺本さんにお話を聞きました!

転倒・飛散から家族と家財を守るために、家具・家電を固定しよう!

生活を豊かにしてくれる家具や家電、インテリアが、災害時には家族を襲う凶器になることも。アイテムに合った固定の仕方を見ていきましょう!

大震災時には、便利な生活アイテムが「凶器」になる

前回の記事で触れた通り、震度6以上の地震が起きると、食器棚や本棚などの家具が大きく揺れ、テレビや電子レンジなどの家電が飛び、食器やインテリア小物が散乱すると言われています。

インテリアの配置を整えたら、次はしっかりとその場に固定することが重要です。家族の安全と家・家財を守るために、今回は、セコムの寺本さんに教わった、3つの対策をご紹介します。

Check1:大きな家具には転倒防止アイテムを取り付けよう

食器棚や本棚、冷蔵庫など、下敷きになると命すら危ぶまれる大きな家具や家電は、転倒防止アイテムで必ず固定しておきましょう。

家具の転倒防止アイテムには、家具と壁をネジで固定する「L型金具」、家具と壁につけた金具同士をベルトで結ぶ「ベルト式器具」、家具と天井の間に突っ張り棒をかける「ポール式器具」、家具の下に設置する「ストッパー式器具」などがありますが、住まいの形態や好みによって、どのアイテムを選んでもOK。ただし、安全性を確保するために、2か所以上留めておくことが大事です。

それぞれの長所と短所を知り、住まいにぴったりなアイテムを検討してください。

【L型金具】

長所:強度が高い(行政も推奨しています)
短所:壁と家具に穴をあけなければならない

【ベルト式器具】

長所:L型金具の次に強度が高い
短所:壁と家具に穴をあけなければならない

【ポール式器具】

長所:壁や家具に穴をあける必要がなく、設置が簡単
短所:横揺れに弱い、美観を損ねる場合がある

【ストッパー式器具】

長所:安価、設置が簡単
短所:単独使用では、強度に不安がある

Check2:家電やインテリアには耐震ジェルマットを!

テレビや炊飯器、電子レンジなどの家電が目の前に飛んできたら・・・と想像するだけでも身震いしてしまいますが、過去の震災時には、このようなことが実際に多く起こっているそうです。

家電だけではありません。写真立てや花瓶、観葉植物など、日常の生活に彩りを与えてくれる小さなインテリアも、勢い良く飛んでくれば立派な凶器になり得ます。特に小さい子どもを傷つけるようなことは防ぎたいですよね。

このような中小型の家電やインテリアも、万が一に備えてしっかりと固定しておきましょう。自力でも動かすことのできる中小型の家電や小物類におすすめなのが、「転倒防止粘着マット」や「耐震ジェルマット」です。メーカーや製品によって呼び名はさまざまですが、家電や小物の底に張り付けておくだけで、固定してくれる優れモノです。

わが家で使ってみたところ、一人で楽に持ち上げることができていた炊飯器がびくともしなくなりました。模様替えの時に困るのでは・・・?という不安も、説明書を読んで安心。水で濡らした硬くて薄い板状のものを差し込むとキレイに剥がれます。

空気清浄機や間接照明、観葉植物など、子どもが体重をかけると倒れてしまうものを固定しておけば、日頃の安全対策にも一役買ってくれますよ。

Check3:ガラス飛散フィルムを貼ろう

家の中を見渡すと、窓ガラスをはじめ、食器棚や壁掛け時計、鏡など、たくさんのガラス製品に囲まれて過ごしていることに気が付きます。このようなガラスが割れ、鋭い破片となって散らばれば、子どもの身体に傷を負わせたり、避難する際にケガをしたりする恐れがあります。

このようなリスクを軽減してくれるアイテムが「ガラス飛散防止フィルム」です。このフィルムを貼ることにより、もしガラスが割れても破片が飛び散るリスクや、それに伴う二次被害を回避することができます。

セコムでは防犯機能も備えたフィルムをプロが施工してくれるサービスがありますが、自分で貼り付ける作業ができる方は、フィルム自体はネット通販やホームセンターなどでも入手できます。家族の身を守り、安全な避難経路を確保するために、多少手間がかかっても、ぜひ備えておきたいものです。

セコム株式会社「防犯フィルム/住環境改善フィルム」

おわりに:耐震補強グッズは意外とリーズナブル!

転倒防止アイテムに耐震ジェルマット、ガラス飛散防止フィルム・・・。「家全体の地震対策をすると、一体いくらかかるのだろう・・・」、取りかかる前にはそんな不安がありました。

でも、実際に3LDKのわが家(マンション)で試したところ、2~3万円程度。選ぶアイテムや住まいの広さ、モノの量によって差があるとは思いますが、"家族の命や身の安全を守るため"と考えると、決して高くはない価格です。

地域によっては補助金が出る場合もあるそうなので、お住まいの自治体のホームぺージなどを一度調べてみるといいかもしれません。

取材協力:セコム株式会社
・子どもの安全ブログ http://www.secom.co.jp/kodomo/
・女性のためのあんしんライフnavi http://www.secom.co.jp/anshinnavi/

はしもとゆふこ (はしもとゆふこ)

女性向けの雑誌やWEBサイトで編集の経験を積んだ後、出産を機にフリーランスに。「キャリア」「子育て」を主なテーマに、エディター・ライターとして活動。「2枚目の名刺WEBマガジン」副編集長も務める。

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