「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
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「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
2015.02.25
みなさんは毎日洋服に着替えるときに無意識に色を選んでいます。「今日はこれ!」と決める理由はなんでしょうか?「好きな色」や「似合う色」だったり、「今日の気分」や「今日はこんなイメージで」などきちんとした理由があるときもあれば、冠婚葬祭のようなシーンに相応しい色といった「目的」で選ぶこともありますよね。
つまり無意識に色を選んでいるようで実はなんらかの理由があるのです。そしてそれは子ども服でも同じです。せっかくですからファッションにも色育(いろいく)を取り入れてみましょう。
「最近やけに○○色が気になる」なんていうときはありませんか?カラーセラピーは色からのメッセージを受け取って今の自分の心理状態に気づき、色で癒したり勇気づけたりするものです。
子どもも同じように「気になる色」は時々変わりますが、大人よりも単純な理由の場合が多いので色の意味だけで心理状態を決めつけず、直接話を聞いてみることをお勧めします。子どもなりの価値観がわかり、子育てにも役立てると思います。洋服もカラフルなデザインは気持ちを明るくしてくれます。
例えば、写真のようにペットボトルの蓋に布用インクをつけてペタペタとスタンプするだけでもカラフルな服ができて子供と一緒に楽しめますよ。
色のイメージを活用して「なりたい自分」に近づけることも可能です。他人から見られる自分を意識して色でイメージを膨らませること(想像力)は大人も子どもも比較的簡単にできると思います。
大人しく賢そうに見せたいときは紺色のベストやワンピース、活発に見せたいときは原色でスポーティーなデザインなど、大人と同じく、色やデザインで子どものイメージを変えることができますね。
さらに「紺色を着るとおりこうさんに見えるね」「ピンクを着ているとおしとやかなお姫様みたいだね」という一言を加えるだけで、子どももどこか誇らしくまたそれらしく振舞おうという気持ちになることもあります。色のイメージから想像を膨らませて洋服を選ぶことで、次第にセンスも磨かれていくと思います。
小さいころにピンクの服を着ていた男子も小学校に入るとピンクを嫌がり、濃い原色を好むようになってきます。ぼんやりとしたかわいらしいクルマや動物の柄よりもキャラクターやPOPなロゴ、リアルなイラストなどが好きになってきます。
女子はピンクから水色や紫などを好むようになり、デザインもリボンやレースのフリフリよりもすっきりしたもの、スポーティーなデザインを好むように変わってきます。「子どものファッションセンス」については親の趣味と合わないこともあるかもしれませんが、ときには目をつむることも必要かもしれませんね。子どもが好きな色・柄・デザインはそれぞれ違います。TPOをわきまえ、着ていてハッピーになれる服であればいいと思います。
時々「なんで今日はその色にしたの?」と聞いてみてください。子どもなりの「理由」があり、なにをイメージしているのかどう見られたいのか段々とわかるようになります。
黄色と赤の派手なサッカーのチームユニフォームをよく着る息子にそんなにそのチームが好きなのかと聞くと「この服が一番目立つから」と答えました。なるほど、チームが好きというよりデザインが気に入っている、しかも意外にも目立ちたがり屋だということがわかりました。ぜひみなさんもお子さんに聞いてみてください。
予想外な答えが返ってくるかもしれませんよ。
色育講座内でママたちからよくある質問の一つに「着る服の色で子どもの性格って変わりますか?」というものがあります。以前「赤い服を着た子どもがリーダーに選ばれ、本人も期待に応えて頑張っているうちに徐々にリーダー気質になった」という例を本で読んだことがあります。色が周囲の人に与える印象というのは予想以上に大きく、またそのイメージについては多くの人が共感するものが多いです。つまり赤=リーダーや、ピンク=かわいいなど、色に対するイメージはほとんどの方が同じだと思います。
では、実際服の色を変えると本当に性格も変わるのでしょうか?
いつもやんちゃな男児に青や紺のシャツを着せてみる、男まさりの女児に女の子らしいピンクのワンピースを着せてみるなど、試してみると面白いとおもいます。その際は「紺を着ているときは大人しくしなきゃダメ!」「ピンクを着ているのだから女の子らしくしなさい」と決めつけず、前述したように色のイメージを子ども自身に想像してもらえるようなコミュニケーションが取れるとよいと思います。
ファションにも色育を取り入れて親子で色を楽しんでくださいね。ビバ色育!