「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
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「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
2015.08.27
これまでも毎日の生活の中で簡単に色育を楽しめる方法をお伝えしてきましたが、今回はお子さんと一緒に「遊びながら」できる色育をご紹介します。
おもちゃはたいていカラフルです。白黒のおもちゃはあまりないですよね。なぜでしょうか。
赤ちゃんのうちは色を認識することは難しいとは思いますが、成長するとともに色を識別し色からさまざまな情報を受け取るようになります。色を見たり触れたりすることで脳を刺激することができるのです。たくさんの色を見ることにより感受性も育ち、会話の中から言葉を覚えます。できるだけ子どもには色鮮やかなものを与え、会話の中に色の名前を入れるといいと思います。
遊園地もたくさんの色を使っていますよね。モノトーンや単色の遊園地は存在しません。
もしも遊園地が黒一色だったら・・・。やはり私たちは、たくさんの色=カラフルを見ると「楽しい」気分になりますね。
2歳くらいになってクレヨンや色鉛筆が手で持てるようになったら、ぬりえをしてみましょう。まだ紙の上に色がつくことを楽しむ程度ですが、子どもにとっては刺激的です。ぬりえはたくさんの色から選んで塗ることで脳も適度な刺激を受け活性化されストレスも発散できることから「脳のアンチエイジング」とも言われていますので大人にもオススメです。
4-5歳になるとキャラクターのぬりえもできるようになりますが、そのキャラクターの色を使って塗りますよね。しかし、色育ぬりえは色育のキャラクターぎゅっとくんを何色で塗っても構いません。第一回目のコラムにも書きましたがぎゅっとくんに自己投影することもありますし、その日の気分で塗る色が変わるのが特徴的です。
我々色育アドバイザーは子どもが塗った色で心理分析をすることはしません。その代わりに「なんで今日はこの色なのかな?」と聞いてみます。聞いてみると、子どもなりの価値観がわかったり、気分のムラが色で表現されていたり、こんな想像したのかと、本当に興味深い答えが返ってきます。
子どもが塗った色の意味をインターネットで調べるより直接聞いたほうが早いです。今日あった出来事や子どもが考えていることなどを聞きながら会話をすることで、子どもにとっても安心感が生まれます。
できれば忙しいママこそお子さんと一緒にぬりえを楽しんでいただきたいのです。
なぜならママ自身もぬりえをすることにより色に癒されたり元気をもらったり、ストレス発散することができるからです。「絵を描いて」と言われると躊躇する方も多いと思いますが「色を塗って」なら気楽にしてあげられますよね。私自身がそうでしたので本当にオススメです。
何色でどんな風に塗ってもOK!そして親子で一緒に完成!それが色育ぬりえです。
現在「色育」を取り入れた保育を推進している保育園や幼稚園が全国に増えてきました。
ある保育園では散歩に出かける時に「自分の色」を決めてその色を探しながら散歩するのだそうです。
たとえば「赤」と決めた子は散歩中にある「赤いもの」を探しては「あった!」と嬉しそうに言ってくるそうです。自分が決めた色がなかなか探せなかったお友だちがいた時には、他の子どもたちがみんなでその子の色のものを一生懸命探してあげるそうです。色を使って、そんな優しい気持ちまで育てることができるなんて素敵ですね。
保育士さんたちも毎日子どもたちと色を使うことによって自分自身も癒され、以前に比べてさらに楽しく保育ができるようなったそうです。大人が楽しそうにしていれば子どもたちもきっと楽しいですよね。
日々の暮らしの中に色をたくさん取り入れて色んな「チカラ」を身につけ、みんながハッピーになることを願います。
ビバ色育!