「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
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「色育」で子どもとコミュニケーション!
毎日の生活で「色」を使って子どもとのコミュニケーションを増やす工夫を紹介します。
2015.06.04
これまでは毎日のファッションや食での色育の楽しみ方をお伝えしました。今回は生活に活かせる、「おうち」でも簡単に楽しめる色育をお伝えします。
以前、幼稚園でのセミナー後に1人のママが相談にきました。「家の中が主人の趣味で全部黒いんですけど、変えたほうがいいですか?黒いカーテンに黒いソファーカバー、カーペットも黒、家の中ほとんど黒です。これって子どもにとってもよくないでしょうか??」
どんな子どもに育てたいかは各家庭での考えもあると思うので「黒はダメ!」と色育アドバイザーが断言することはありません。黒が好きな人もいるでしょうし、そもそも色に良い色も悪い色もありません。
でも・・・もしディズニーランドが色のない真っ黒の世界だったらどう思いますか?
まず楽しくはないですよね。子どもに毎日楽しく過ごしてもらいたい、と願うなら家の中でも色んな色を見せてあげたほうがいいと思います。
家で過ごす時間が多い小さなお子さんがいる家庭ではなおさらです。
しかし家のインテリアのイメージをすぐに変えること、たとえばカーテンやカーペットなど大きな面積を占めるものを急に明るい色に変えるのは、なかなか勇気がいることだと思います。そんなときはクッションカバーやテーブルの上のお皿など、小さなものから明るいパステルカラーのものに替えるだけで、少し景色が変わって楽しい気持ちになると思います。色にはそんな不思議なパワーがあるのです。
日本は四季がはっきりしているので季節ごとに色を楽しめます。たとえば夏のタオルケットやソファーカバーをブルー系の涼しげな色(寒色)に、冬のスリッパや毛布などを赤やオレンジなど暖かみのある色(暖色)にすることで見た目の印象はもちろん、体感温度も3度くらい変わると言われています。
ちなみにグリーンや紫などはどちらにも属さない色と言われ、一年中インテリアに使える色です。どちらも癒しの色ですし、季節ごとに取り替えるのが面倒な(大きな面積を占める)ファブリックに使ってもいいですね。しかも明るめ、つまり黄緑やラベンダーならお部屋全体が明るくなります。
毎日散らかったおもちゃを見てイライラするママも多いと思います。そんなときはお片付けに色を活用して、自分でお片付けをするようお子さんに促してみてはいかがでしょうか。赤や青などのカラーボックスを用意して、「おもちゃたちを赤い箱に入れてあげようね」「クルマは青いおうちに集合!」などしまう場所を色分けするだけで子どもは片付けやすくなります。
人は形よりも色を識別するほうが早く、また記憶に残ると言われています。散らかりやすいカラーブロックなどをそれぞれ同じ色の箱に片付けるように教える、つまり色を区別して覚えながら同時にお片付けも身につけさせる色育アドバイザーもいます。まさに一石二鳥ですね。
小さな子どもはモノを出し入れしたり移動させたりするのが大好きなので、好奇心を伸ばしながら片付けを教えられたらいいですね。
ホームパーティーの飾りつけやテーブルコーディネートにも色は欠かせません。季節のイベントでも、ひなまつりはピンク、ハロウィンはオレンジと黒、クリスマスは赤と緑など、子どもにもわかりやすく想像力も育てられるような色を楽しむことは簡単ですね。
時にはホームパーティーにドレスコードを決めてみるのはいかがですか?ある色育アドバイザーは遊びに来るお友だちには黒やダークな色の服装ではなく「親子で明るい色の服を着てきてね」とドレスコードがあることを伝えるそうです。言われたお友達は普段着ない色の服を着たり、色の組み合わせをイメージして「色を意識する」ことになりますよね。そして集まった場の雰囲気がそれだけで楽しいものになります。子どもと一緒にコスプレしても楽しいですし、服の色でチーム分けをして遊んでみたり・・・いつもとちょっと違ったパーティーになりそうです。カラフルなエプロンを用意してみんなで着用することもあるそうですよ。面白そうですよね。写真もとっても楽しい雰囲気に仕上がりそうです。
このように、色はとても有能な「演出家」なのです。
パーティーの飾りつけを自分一人で頑張るより簡単に盛り上げてくれるでしょう。
このように色が気分を楽しくしてくれることをママ自身に体感してもらえると嬉しいです。色を意識することは簡単ですし、時間もお金もさほどかかりません。ママが毎日楽しそうだと子どもも嬉しいですよね。
色を生活に活用することで、子育ても少しずつ変わってくるかもしれませんね。
ビバ色育!