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工作・おうち遊び

パパだって楽しみたい!「工作・おうち遊び」アイデア

やりすぎたりふざけたり、大人が楽しめば子どもも楽しい。そんな「パパ」ならではの視点で贈る、父から子への工作・おうち遊び集。

ネット通販の台紙でプレゼンしよう

家にネット通販の台紙がたまる

ネットで本をよく買います。ダンボールで届くんですが、中には台紙が入ってます。気づけばこの台紙がたまっています。薄くて同じ大きさなので工作するのに便利です。

しかし今日は父の工作。なにか変わったことに使えないでしょうか。同じ大きさです。5歳になる娘はこれで紙芝居を作ってましたが、こっちは大人です。大人にとっての紙芝居ってなんでしょうか?

本などをネット通販すると同じサイズのダンボールが台紙として入ってます

同じサイズなので子どもの紙芝居などになりがちですが・・・

プレゼンをしよう

そうだ、プレゼンだ。すべて同じサイズなのでテレビのフリップみたいなんですね。クイズ大会や大喜利大会をしてもいいでしょう。でも今日はこの台紙を使ってプレゼンをしてみましょう。

父から娘へ伝えたいことをプレゼン形式で発表するのです。ことあるごとに家でプレゼンをやってる家庭って頭がよさそうでしょう。なんとなくですが、株とか儲かってそうな雰囲気があります。一株も持ってないですが、頭がよくなって儲かるならさあプレゼンをしましょう。

必要なものはこちら
・ネット通販の台紙
・色画用紙
・スプレーのり

色画用紙とスプレーのりを用意しましょう

ネット通販の台紙にはA4サイズでプリントアウトした紙がちょうどよくはまります

家庭内でプレゼンしたいことをパソコンで作り印刷しましょう。もちろん手書きでもOKです

プレゼン資料を台紙に貼る

ふだん会社でバリバリはたらいているお父さんならパワーポイントでプレゼン資料を作るのはお手の物でしょう。その資料を印刷して台紙に貼っていく作業です。カラーでなくてもいいですし、手書きでもなんでもかまいません。

紙はスプレーのりを使うときれいに台紙に貼れます。そしてここからが大事な点。強調したい部分にあわせて色画用紙を切りましょう。

適当な大きさに切った色画用紙にスプレーのりをふきつけて

指で数回こすり、ある程度粘着を弱めます

隠したいところにペタッと貼ったらテレビのフリップみたいになります

"めくり"をつくろう

そうです。めくりです。テレビで隠されているフリップを"めくり"と呼ぶらしいですが、あれを色画用紙で作ります。スプレーのりを塗ったあと、指で数回こすると粘着力が落ちます。大きなふせんを作るわけです。これをかくしたいところに貼ればめくりの完成です。

問題は紙から指にうつった粘着力の行く末ですが、そこはもうズボンやカーテンの端あたりをねじねじといじってうやむやにしてください。このうやむや加減も大人力です。他の家族に見つかったらすぐ謝ってください。潔さを教訓に子どもはいい子に育つと思います。

お父さんから話したいことがあります、と切り出して

字が読める子どもには字を、読めない子にはイラストを

保育園から帰ってきた娘に「ちょっとお父さんから話があります」と座らせてプレゼンスタートです。この時点で娘の目がすこしかがやいています。紙芝居のようなワクワク感があるようです。

ですが、今回のプレゼンの中身は「わがやのひっこしについて」。小学校に上がる前に引っ越すかどうか家を見に行ったりしていたので、そのてんまつを説明することにしました。

5歳の娘はぎりぎりひらがながわかります。文字がまだのお子様にはイラストのみで勝負しましょう。

重要なところはかくれてます。さあ、待ってましたのフリップめくり

異常なくいつきのよさ

さあ、いよいよフリップのめくり部分ですが、なにも言ってないのに「めくりたーい!」と娘が手を伸ばしてきました。やめなさい、それはお父さんのお楽しみだ。

しかし驚きました。教育番組とアニメ以外見てない娘ですが、これもめくるものだとわかるんですね。もしかして人類には遺伝子レベルでテレビ司会者が刻まれているのでしょうか。

実際、このめくりアクションは子どもにも有効です。クイズ的な要素が加わり、聞く集中力が格段にあがってました。

「めくりたーい!」と娘。やめろ!それはお父さんのおたのしみだ!

「はい、そうですね。お父さんたちが申し込む前に行われていたのは"他の人が申し込んでいた"が正解でした。こうしてわが家の引っ越しは頓挫したんですね」

題材はなんでもいい

プレゼンの内容としては家探しをしていたがあきらめたこと、今の家を使い続けるからもう少し片付けろということです。ああ、文字にするとなんて味気ないんでしょうか。

その点、手作りのプレゼンはあたたかみが違います。手作りのめくりのきもちよさといったらないです。聞いてる側が勝手にめくってくれるんですから。それも「他の人が申し込んだから」とか「2月の引っ越しは高い」とかをです。それをケタケタ喜んでめくる娘の姿が健気で・・・せめてものですが、今後娘のカルピスは2倍希釈くらいで「これくらい濃いのがふつう」と出してあげようと思います。

伝えたいことはここ。ものを片付けて減らしてくれと

「以上で終わります」といいつつ最後のめくりには

ペットでも飼おうとご褒美を匂わせます。がっちりハートをつかみます

たまにはプレゼンをしよう

引っ越そうといろいろやってきたが、やっぱり今の家でいい。その代わり、ものをへらそうと娘にお願いしました。

娘は目の前でちょっとしたイベントがおこなわれているのがとても楽しかったようで、うんうんうなずいては、めくりをやらせてくれとお願いしたり、引っ越しについて自分の考えを言ったりしていました。

プレゼンやったら頭よさそうな家になるなと軽く考えてましたが、やってみると思った以上に良いです。手作りのサイズ感がちょうどいいです。家族に「これからお父さんから話があります」なんて宣言したら一家離散の香りがすぐしますが、ネット通販の台紙で行うプレゼンという肩肘はらない感じがとてもいいです。娘もとても楽しかったみたいです。

気の早い娘は猫の名前をミケにすることに決めていました。三毛猫しか飼えません。そしておもちゃはいっこうに片付いていません。どういうことなの・・・

大北 栄人 (おおきた しげと)

ライター 動画作家

デイリーポータルZなどで書いてるライターです。娘にダンボール製のリカちゃんや、路上のマンホールをプラ板工作で作ったりして話題に。素晴らしいコントユニット明日のアー主宰。

Twitter:大北栄人
https://twitter.com/ohkitashigeto

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