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インテリア

子どもとの生活を楽しくする「インテリア」

子どもがいるからこそ楽しめるインテリアの工夫があります。ちょっとしたコツでいつもの部屋が見違えます。

チープな素材はNG! 愛着グッズに囲まれて暮らしを豊かに

今や100円ショップなどに行けば、あらゆる日用品や雑貨が揃う時代。でも、ちょっと待って! 手軽に買えるからといって、プラスチックなどチープな素材で揃えると、お部屋が残念な雰囲気になってしまいます。
そこで今回は、私がお邪魔するたび「すてき・・・♪」とため息をついてしまう友人Eさん宅に潜入取材をしました。何がそんなにすてきに見えるのでしょう? 写真もたくさん撮ってきたので、ぜひインテリアの参考にご覧ください。

「和」のぬくもりと自然素材が見事に調和

ある晴れた休日の午後。瀟洒(しょうしゃ)な玄関の呼び鈴を鳴らすと、いつも通り人なつっこい笑顔で私を迎えてくれたEさん。
玄関脇にあるリビングルームに足を踏み入れると、小学生の息子さんとそのお友だちが床暖房の効いたフロアで腹ばいになって戦闘ゲーム中。小学生男子のいる家庭の光景は、どこも同じなんですね(笑)。

明るい南向きのリビングルームは、和とアジアンテイストをミックスさせたようなダークブラウンの木製家具がメイン。それ以外の家具や雑貨はほぼホワイトでまとめてあり、双方が程よく調和したシックな雰囲気です。

さて、まず私が目をひかれたのは、木製ラックの上にさりげなく置かれた、とっくりとおちょこのセット。
実はEさんのご主人はイギリス人なのです。しかし「もう祖国には帰らない! 」と断言するほどのニホン好き。食事は和食派、お酒もダンゼン日本酒派なのだそう。このとっくりとおちょこもただの「飾り」ではなく、休日の夜にEさんと晩酌を楽しむためのものなんですって。ご主人が都内を探し回り、やっと見つけた一品だそうです。

そして、とっくりとおちょこが置かれたラックがこちら。
見せたくない雑貨や日用品は隣のラックのカゴの中に入っています。生活感が出すぎることがないながらも、使い勝手の良い収納方法ですね。自然素材で統一しているので、ぬくもりと安心感があります。

さて、ダイニングテーブルに目を移すと、さりげなく置かれたティッシュが一つ。ただのティッシュなのに、高級感があります。 これもご主人がお部屋の雰囲気に合うティッシュボックスを探し回り、インターネットで購入したものだそうです。

たかがティッシュケース。されどティッシュケース。めったに買い換えない物だからこそ、本当に気に入ったものを買いたいものですね。このティッシュボックスも、ウォールナット製のダイニングテーブルにしっくりなじんでいます。

毎日使い、目にする物だからこそ、上質のものを

リビングの奥には、広々とした対面式のオープンキッチンが。このキッチンには、暴れん坊の子2名がいる私の家には絶対に置けない憧れグッズが数々あるんです。

その一つがこちら。そう、陶器のソープボトルです!オフホワイト × ブラウンのすっきりした色使いが、白を基調とした清潔なキッチンにぴったりです。
シンク脇には、整然と並べられた調味料入れ。白い陶器とナチュラルウッドの素材で統一されているので、容器の数が多くてもごちゃごちゃ感はありません。しかも、すぐ手が届く場所にあるので、お料理もはかどりそうです。

・・・それにしても、何がどこに入っているのか迷ってしまうのでは? と聞くと、「私が把握してるから大丈夫。でも、たまにパパが『今日のランチは僕が作ろうかな』って言い出したときは、毎回一から説明しなきゃいけないから大変! 」だそうです(笑)。

せっかくなので、カトラリーも見せてもらえないかとお願いしたところ、出てきたのはまるで撮影用に準備してあったかのようなカトラリー! カトラリーやお皿など食事に使うものは、絶対に安物を使わないのがご主人の主義だそう。確かに、せっかくのごちそうも、アルミのフォークやプラスチックのお皿で食べたら、おいしさ半減ですからね。カトラリーを入れた小さなカゴもすてき。豊かな暮らしを実践するためには、妥協を許さず自分のこだわりを貫くことが大切なんですね。

ささいな小物や消耗品にも手を抜かない

キッチンの隅にふと目をやると・・・かわいいキッチンペーパーホルダーがありました。シャンと立ったキッチンペーパーのグリーンリーフ柄が、リッチな雰囲気を演出しています。ホルダーはもちろん、そこに立てられるキッチンペーパーのセレクトにも気を抜かないEさんの配慮が感じられます。

Eさん宅がすてきなのは、リビング・ダイニングだけではありません。お手洗いには、さりげなく飾られた木製フレームの鏡。その隣にかけられた水玉模様のタオルは、カラフルなのに落ち着いた色合いで、お手洗いのワンポイントになっています。このタオルが、もしプラスチックのタオルハンガーにかかっていたら間違いなくガッカリですが、もちろんシルバーの使い良さそうな楕円のタオルハンガーにかかっていました。

おいとましようとすると、玄関脇にほうきとちりとりのセットがさりげなく置かれているのが目に止まりました。こんなものまで、ちゃんとダークブラウン×シルバー。郵便受けの色とも見事にマッチしています。玄関先にポンと置いておいても絵になります。お気に入りの掃除道具なら、お掃除も鼻歌交じりに楽しくできそうですね!

いかがでしたか?最後にお伝えしておくと、Eさん宅は特別お金持ちなわけではありません。ただ、本当に自分が気に入ったものに囲まれて暮らしているだけです。気に入っている物だから、大切に使う。大切に使うから、長く使え、愛着がわく。だから、暮らしがますます好きになる。そんなEさんのライフスタイルを参考に、あなたも豊かな生活を送ってみませんか?

百田カンナ (ももたかんな)

ライター、エディター、司会・進行、ソーシャルワーカー

世田谷区在住。二児の母。ライターとして記事を書くかたわら、イベントの司会・進行やソーシャルワーカーとしても活躍中。人を元気にすることが好きなので、小学校で読み聞かせをしたり、高齢者に体操を教えたりもしている。子どものころからインテリアに興味があり、休日はリビングルームのラグを変えたり、テーブルセットの配置を変えたりしては、一人で悦に入っている。

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