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インテリア

子どもとの生活を楽しくする「インテリア」

子どもがいるからこそ楽しめるインテリアの工夫があります。ちょっとしたコツでいつもの部屋が見違えます。

インテリアにも素敵。大人も楽しめるラブリー絵本

みなさん、お子さまに読み聞かせをしてあげていますか?
子どもたちは、絵本を読んでもらうのが大好き。
私はボランティアで小学生に読み聞かせをしていますが、6年生になっても子どもたちは目を輝かせて絵本の世界に引き込まれていきます。

与える絵本は何でも良いのではなく、イマジネーションがかきたてられる内容のものがおすすめです。
そして何より挿絵が美しいこと。ベッドやソファの上にポンと置いてあっても、絵になる絵本が良いですね。

(C)Charlotte Dematons 2005

ちなみにわが家は、ゲーム機やおもちゃの出しっぱなしは厳禁ですが、本だけは「出しっぱなしOK」にしています。
目につく場所にあればいつでも手にできますし、6年生の息子はいま冒険モノや探偵シリーズにハマっているので、すぐに続きが読めるからです。

ただ、子どもたちが図書館でデザインや内容が私好みではない本を借りてきたときは、さりげなく本棚にしまってしまいます。昆虫図鑑や怪談モノなどは、食卓の上にあまり置いておきたくないですからね・・・(笑)。

さて今回は、私がおすすめしたい5作品の絵本をご紹介しましょう。
どれもわが家の子たちが大好きで、小学校での読み聞かせに何度も使わせていただいた絵本です。そして、インテリアの名脇役になってくれること間違いなしです。
ぜひ、お子さまの本棚にさりげなく置いてあげてください。

ものぐさトミー

文・絵/ペーン・デュボア 訳/松岡享子 発行所/岩波書店

電気じかけの家に住んでいるトミー・ナマケンボは、目覚めてからシャワーを浴び、食事を済ませるまですべて機械まかせ。
しかしある夜、大雨が降り、大風が吹き、落雷が起こり、停電になってしまいます。
そこでトミーに降りかかった出来事とトミーが気づいたこととは・・・?

原作の題名は「LAZY TOMMY PUMPKINHEAD」。初版は1966年。
私が幼少のころに愛読した絵本で、今も多くの子どもたちに読み継がれています。
奇想天外な状況設定でありながらどこか現実的で、完全にファンタジーな物語ではないところがお気に入り。挿絵の愉快さも魅力です。

実は先日、6年生の子どもたちにも読み聞かせたのですが、読み終わった後に教室全体が「シーン・・・」となった、結末が大変シュールな絵本です(笑)。

おちゃのじかんにきたとら

作/ジュディス・カー 訳/晴海耕平 発行所/童話館出版

ソフィーという女の子とそのお母さんがお茶の時間にしようとしていたとき、突然訪ねてきた大きなトラ。サンドイッチもビスケットもケーキも全部たいらげ、さらに水道の水まで飲み干してしまう話。

どうしてトラが来訪しても母娘は驚かないのか?
どうしてトラが家中の食べ物や飲み物をたいらげても怒らないのか?
どうしてお父さんはその出来事を聞いても冷静なのか?
そして、どうして母娘は翌日タイガーフードを用意してまでトラの再訪を願うのか・・・?

そんな大人の常識的視点は、絵本には無用。
ページがよれよれになるほど、子どもたちが繰り返し読んだ「おちゃのじかんにきたとら」。
物語の不思議さと絵のカラフルさで、何度でも楽しめる一冊です。

おさるのジョージ

原作/M. レイ&H.A.レイ 訳/渡辺茂男・福本友美子 発行所/岩波書店

アニメ「おさるのジョージ」がテレビで放送中なので、ご存じの方も多いでしょう。「ひとまねこざる」というタイトルでも出版されています。

子どもが抱きがちな疑問や興味を、知りたがりやのジョージは自分なりの方策で調べたり試してみたり。それが大人にとっては「いたずら」となるのですが、黄色い帽子のおじさんは必ずジョージの意思を受容し、理解し、平和的解決に導き・・・そんなお話です。

画像の「おさるのジョージ」第1集は、「おさるのジョージ どうぶつえんへいく」「おさるのジョージ ききゅうにのる」「おさるのジョージチョコレートこうじょうへいく」「おさるのジョージ えいがをみる」の4冊セット。

どの作品も、いつものごとくジョージが何かしらやらかすのですが、必ずみんなが笑顔になる結末です。子どもに媚びない地に足の着いたストーリーは、大人も楽しめます。
なお2015年8月時点で、第7集まで発売されています。

オニの生活図鑑

著/ヒサクニヒコ 発行所/国土社

息子が小学生になりたてのころ、毎日のように読んでいた一冊です。
私もオニはおとぎの世界にしか存在しない生き物だと思っていた大人の一人でしたが、この本を手にとるや、その考えは一転。

山オニ族と海オニ族の違いやそれぞれの生活や文化がこと細かに解説され、その様子が「ウォーリーを探せ」さながらの緻密な描写で描かれているのです。

「オニ」の名のつく山の動植物──例えば、オニヤンマやオニグルミ、シロオニダケなど──があるのは、その昔本当にオニが存在したからであると言われると「なるほど、そうなのか」と思ってしまいますし、今もどこかで存在しているのかも・・・と大人でも想像が膨らむ絵本です。

ちなみに著者のヒサクニヒコさんは、おもちゃや雑貨のコレクターであり、恐竜研究家でもある不思議大好き人間なのだそう。この「オニの生活図鑑」のほかにも「カッパの生活図鑑」や「テングの生活図鑑」も出版されていますので、こちらもぜひ。

グリム童話全集 子どもと家庭のむかし話

編/グリム兄弟 絵/シャルロット・デマトーン 訳/橋本孝・天沼春樹 発行所/西村書店

世界160か国語に翻訳され、200年以上に渡って読み継がれているグリム兄弟による物語、全210話を収録した一冊です。
言わずもがな、このグリム童話たちには現実の厳しさを示唆したメタファーが多く盛り込まれており、生涯に渡って忘れられない物語ばかり。

「ヘンゼルとグレーテル」や「白雪姫」「赤ずきん」など有名なお話から、「シラミとノミ」や「千枚皮につつまれた姫」「なんでも知っている博士」など、あまり耳慣れないお話まであり、ママやパパも思わず読みふけってしまうこと間違いありません。

(C)Charlotte Dematons 2005

息を飲むほど美しい挿絵も圧巻。
字が小さく、漢字も多いので、小さなお子さまにはママやパパが読んであげてください。

すてきな絵本は子どもたちの創造力を豊かにし、ママやパパが読み聞かせてあげることで親子の絆(きずな)をより深めてくれます。
ぜひお気に入りの一冊を見つけて、親子で幸せなひとときを過ごしてくださいね。

百田カンナ (ももたかんな)

ライター、エディター、司会・進行、ソーシャルワーカー

世田谷区在住。二児の母。ライターとして記事を書くかたわら、イベントの司会・進行やソーシャルワーカーとしても活躍中。人を元気にすることが好きなので、小学校で読み聞かせをしたり、高齢者に体操を教えたりもしている。子どものころからインテリアに興味があり、休日はリビングルームのラグを変えたり、テーブルセットの配置を変えたりしては、一人で悦に入っている。

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