教えて!子ども部屋やリビングの「インテリア」術
プロのインテリアコーディネーターが、子育て中のリビングや子ども部屋をオシャレに演出するテクニックやノウハウをレクチャー。
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教えて!子ども部屋やリビングの「インテリア」術
プロのインテリアコーディネーターが、子育て中のリビングや子ども部屋をオシャレに演出するテクニックやノウハウをレクチャー。
2016.11.29
全6回で子ども部屋をステキに作れる方法をご紹介しています。
前回は、ファブリックの選び方についてでしたが、今回は、部屋をウォールステッカーで飾り付けするポイントを紹介します。
私が小学校1年生の時に子ども部屋として与えられた実家の部屋の壁紙は、ピンクの花柄です。当時は、花柄ではなく、女の子向けのキャラクターの壁紙が良かったと両親に駄々をこねていたのを覚えています。ただ、高校生になった時に、両親が女の子向けのキャラクターではなく花柄を選んでいてくれていたことに感謝しました。
そんな自身の経験から、子ども部屋をかわいくしたくても、子どもが大きくなった時のことを考えると、キャラクターの壁紙は使いづらいということがよくわかります。壁紙の張替えというパワーのかかる作業を考えると尚更です。
キャラクターの壁紙は使いづらいという時にオススメしたいのが、ウォールステッカーです。今では100円ショップでも手に入り、簡単に壁などに貼りつけたり、張替えができるシール状のインテリア製品です。季節や子どもの好きな物が変わるたびにウォールステッカーを使用して模様替えをすることができます。
ウォールステッカーを使用するメリットをまとめてみました。
<ウォールステッカーをオススメする理由>
・壁紙などを傷めにくい
・手軽に模様替えができる。雰囲気を大きく変えられる
・何か物足りない時のスパイス的な要素になりやすい
・インテリアのアクセント・ポイントになる。フォーカルポイント※が簡単にできる
・貼るだけという手軽さ。貼り直しがきく
※【フォーカルポイント】とは「ある空間に入った時に最初に視線が集中する場所」という意味で建築・インテリア業界で使われています
初めて挑戦する方は、小さなサイズの物から取りかかってみてはいかがでしょうか?
小さい方が貼りやすいので、失敗が少なく、楽しみながら張替え作業に慣れることができます。
貼る位置もポイントになります。
床に近づけるか?天井に近づけるか?コーナーに貼るか?柱に貼るか?ニッチ(壁面飾り棚)内に貼るか?
どの部分に貼るのが一番素敵か、柄によって変わるため、以下の点を参考に、ポイントに選びながら貼ると、ウォールステッカーと作りたい空間がマッチしやすいです。
<ウォールステッカーを貼る位置を検討する時のポイント>
・ニッチスペースや梁を使ったりするのもGOOD
(狭い縦長の場所は、アルファベットや枝をモチーフにしたシールが映える)
・コーナーを利用する。天井を利用する
・ちょっと寂しい場所、何かあると絵になるような場所が最適
・広い面積が取れる場所。大きなステッカーを貼る時は余白とのバランスに気を付ける
<ウォールステッカーを選ぶ時のポイント>
・部屋のテイストに合う形、インテリアカラーに合う色を選ぶ(洋風の部屋で和風の模様はNG)
・事前に貼る位置のサイズを確認しておく
・ウォールステッカーを貼る場所をキャンバスだと思ってレイアウトをイメージしたうえで適当なものを選ぶ
その他にも、パターンのウォールステッカーを使用して壁紙の代わりにしてみるのもオススメです。また、家具と合わせてシーンを作るのも素敵です。
ウォールステッカーは、他にも家具や小物にも使用することができるので、手軽に自分の好きな雰囲気を演出しやすいです。
<ウォールステッカーを貼る時のポイント>
・予め、どんな配置にするかを考えておく
※イメージに沿って貼ると良い仕上がりになります
・貼り付ける部分(壁)をよく拭いておき、ゴミなどの凹凸物を取っておく
※埃などで汚れていると付きにくいので注意が必要
・大きな面は、へらや厚手のタオルなどを折って上から当てて貼る
・パーツが細かいところは数ミリの間隔で重ねて貼る・気泡が入ってしまったらタオルなどで上から伸ばすようにする。
※初心者の方は、商品内にある完成図をもとにして仕上げましょう
<ウォールステッカーを剥がす時のポイント>
普通のシールを剥がすときと同じようにすることができます。力を入れて一気に剥がすと壁紙が剥がれてしまう恐れがあるため、やさしく丁寧に剥がしましょう。
ステッカーの端の部分や、パーツの小さいところから大きいところへ、順に剥がすと良いでしょう。
また、剥がれにくいところは、ドライヤーを離して当てると剥がれやすいようです。ただし、熱を当てすぎないように注意しましょう。
子ども部屋が狭い場合などは、グリーンのステッカーやシェルフのステッカーなどを貼ると、床面積を使用せず空間の広さを保つことが可能です。つまり、奥行きをステッカーを使用して表現します。
また、カラーが入っているタイプや花のモチーフなどを使用すると、部屋を明るく元気な雰囲気に演出できます。
アルファベットで単語を作ってみたり、動物や車などシリーズタイプのものを使用しシーンを想定して演出するのもオススメです。
ぜひ、子どもと一緒に作業を楽しみながら行ってみてくださいね。