教えて!子ども部屋やリビングの「インテリア」術
プロのインテリアコーディネーターが、子育て中のリビングや子ども部屋をオシャレに演出するテクニックやノウハウをレクチャー。
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教えて!子ども部屋やリビングの「インテリア」術
プロのインテリアコーディネーターが、子育て中のリビングや子ども部屋をオシャレに演出するテクニックやノウハウをレクチャー。
2016.12.27
全6回で子ども部屋をステキに作れる方法をご紹介しています。
前回は、部屋をウォールステッカーで飾り付けについてでしたが、最終回は、「子どもの笑顔が倍増!ワンランクアップの子ども部屋作り」として、部屋の一角に秘密基地を作る方法をご紹介します!
私が小学1年生の時、祖父に入学のお祝いとして新しい学習机を買ってもらいました。それまで使用していた親戚のおねえちゃんからもらった木製の机は、とりあえず粗大ゴミとして庭に置いてありました。当時、母親に怒られると、お菓子やお気に入りの人形を持って、その机の下にもぐりこんでいたのを今でもよく思い出します。
他にも、押入れの中をベッドにして、その中に好きな本やクッションを入れたりして楽しんでいました。
子どもにとって狭い場所は、胎内回帰したような安心感に包まれた居心地良い空間であり、ワクワクドキドキする場所があることで、子どもの想像力、発想力が生まれます。
私が息子の部屋を作る時には、どこかしら狭い場所を「秘密基地」と名付け、インテリアとして子ども部屋に取り入れたいと思っていました。
子どもにとってはわざわざ作らなくても、棚の隙間やベッドの下が自分のお気に入りの場所になってしまいますが、棒(突っ張り棒や、角材)とファブリック(布)を使うと、ワンランクアップしたインテリアとして秘密基地が作れます。
丸棒を使って
丸棒の上部に穴を開けて紐やロープを通します。丸棒の数と長さはでき上がりの大きさに合わせて選びましょう。人が入れるようにする場合は、丸棒を太めのタイプを選び、本数も5~6本くらいに増やし、骨組みをしっかりとさせます。ファブリック(布)はそのまま巻き付ける形でもよいのですが、各骨組みの間の形、二等辺三角形を作り、縫い合わせたものを付けるとよりしっかりとします。
室内のインテリアに合わせて、丸棒の上部に好きな色をスプレーすると、さらにそのスペースが室内にとけ込みます。今回は、素材を選ばず簡単に使用できる【染めQエアゾール新色、海シリーズのオーシャンブルー】を使用しています。もちろんファブリック部分にも使用できるので、テント部分に好きなアルファベットやシルエットの模様をステンシルしても素敵です。
(参考商品)
染めQ http://www.somayq.com/
角材フレームを使って
マットレスの上に角材でフレームを作り、ファブリック(布)をかぶせてみました。角材を留めるのに丸棒を使っています。また、丸棒が抜けない様に、端はマスキングテープを貼っています。
突っ張り棒を使って
住居の中に狭い凹みスペースがあれば、突っ張り棒をうまく活用しましょう。
突っ張り棒を2本用意し、奥側を高めに設置します。手前側はもう1本の突っ張り棒を低めに設置して、高い部分から低い部分にファブリック(布)を渡し、ファブリックの必要なサイズを確認します。
ファブリックを必要なサイズにカットした後、1本の突っ張り棒が入るよう輪状に縫製して、突っ張り棒を入れ込んでから奥側に設置します。手前の低い部分には突っ張り棒がかかる位置の裏側に3ヶ所くらいゴムを縫い付けておき、引掛けが落ちないようにすればでき上がりです。
天蓋カーテンを使って
天蓋カーテンを設置すれば、子どもにとってはそれだけで秘密基地になります。写真ではリビングで使用していますが、天蓋カーテンをベッドの上などに持ってきても素敵です。
息子の場合、秘密基地の場所はベッドの下になりました。ベッド下には、自分の好きな本をしまっています。友だちがきたら、ベッドの下にもぐったりして遊んでいます。
子ども部屋で創造力を高めてくれるのは、遊び心ある演出になります。色や素材、形状、アイテムの組合せを親子で楽しみながら作ってみてくださいね。
また、今年1年、全12回に渡り、キッズインテリアについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
機能や利便性にこだわることももちろん必要ですが、私自身が一番大切だと思うことは、「その空間を使う人にとって、居心地の良い空間に作ること」です。ぜひ、これからも子どもと家族の形に合わせて、インテリアコーディネートを楽しんでください。