教えて!子ども部屋やリビングの「インテリア」術
プロのインテリアコーディネーターが、子育て中のリビングや子ども部屋をオシャレに演出するテクニックやノウハウをレクチャー。
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教えて!子ども部屋やリビングの「インテリア」術
プロのインテリアコーディネーターが、子育て中のリビングや子ども部屋をオシャレに演出するテクニックやノウハウをレクチャー。
2016.07.12
キッズルームのインテリアについて考えるとき、「かわいらしい部屋にしたい」「子どもらしい部屋にしたい」「カラフルにしたい」と、イメージはあるのになかなか思う通りに作れない・・・というお悩みの方は多いようですね。
今回から6回に渡り、子ども部屋の作り方をご紹介します。記事の順番通りにインテリアコーディネートを進めていくと、ステキな子ども部屋を作ることができます。ぜひ、毎回のテーマに沿って、ママとお子さんらしい答えを見つけながら取り組んでみてくださいね。
まず最初に決めたいことは、「何色を室内で使いたいか」ということです。子ども部屋作りでは、ママが好きなインテリアのスタイルから、カラーを選んで作っていることも多いようですが、私が一番オススメするのは、子どもの好きな色をお部屋に入れてあげること。
子ども部屋はママが作るモノではなく、子どもと一緒に作っていくモノだと思うからです。
写真から、子ども部屋やキッズスペースのカラーの使い方をみてみましょう。
下記は、私の息子の部屋です。
カラーを入れる場所として、まず面積の大きな部分から考えました。床(カーペット)とカーテンに色を入れます。床は壁の色と合わせながら、ブラウン系のタイルカーペットにしました。
カーテンは息子の好きな色を使った部屋にしたかったので、青が混ざっている柄物のドレープ生地に。ただ、チョイスした生地は黄色が強めでした。
やわらかい色味をベースで使い、デスクチェアやぬいぐるみで青の分量を増やしました。
男の子らしさをだしたかったため、ブラウンやブラックを加えながら、適度に空間を引き締めることを意識しました。
このように大きな部分の色を決めてから、その色が映えるようにしたり、全体を締めるための差し色を加えていくと、全体の色の印象にまとまりが出ます。
こちらは、仕事でご依頼いただいた歯科医院さんのキッズスペースです。
色は、黄緑色と白をポイントにまとめています。
大きな葉っぱやウォールステッカーがポイントとなっています。チェアの色とスリッパの色や、チェア後ろの壁面にあるステッカーの色味も合わせています。
カラーの数が多すぎると、賑やかになりすぎてしまったり・・・なんてこともあります。カラーの数と分量がポイントです。カラーのメリハリをつけることで、リズミカルな空間が演出されます。
メインで使いたいテーマカラーが決まったら、室内に取り入れていきます。家具や内装材の色なども考慮して色を入れる分量を考えます。
■空間全体でカラーコーディネート
床・壁・天井の内装材にはベーシックで明るい色がオススメです。特に一色だけアクセントクロスとして好きな色をいれると統一感が出やすくなります。
今は手軽に施工が可能な、既存の壁紙の上から貼れるDIY用の壁紙や塗料もありますので、そういったものを使用するのもオススメです。
また、内装材はベーシックなままで、カーテンやベッドカバー、ラグ、ソファなどで差し色となるアイテムを取り入れるのもいいですね。
■小物でカラーコーディネート
子どもの成長により、テーマカラーを変えていきたい可能性がある場合は、ベースの家具はシンプルなデザイン・お部屋に馴染む色味などをセレクトし、クッション等のインテリア雑貨などで色味を足すことをオススメします。手軽にインテリアカラーを変更することができ、お部屋のコーディネートが作りやすくなります。
また、兄弟で一緒に部屋を使用する場合は、ベッドカバー等、ファブリック類の色を分けてみるのもいいですね。
■オススメの色の組合せ
作りやすく、合わせやすい色の組み合わせをいくつかご紹介します。
・水色×白×黄色
・水色×黒×グレー(ベージュ)
・グレー×黄色
・緑(黄緑)×黄色×白
・ピンク×グレー×紫
部屋がどんな空間かによって、子どもの感受性も変わってきます。
子どもが快適に楽しんで過ごすお部屋にするためには、親の好みだけでなく、子どもと一緒に作っていくことがポイントです。ぜひ、親子で一緒に『大好き』がたくさん詰まった空間にしてみてくださいね。