おうち起業・在宅ワークママの「お仕事部屋」訪問!
自宅兼オフィスのママ社長から内職ワーカーさんまで、自宅でお仕事と子育てを両立するママを訪問インタビューしました。
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おうち起業・在宅ワークママの「お仕事部屋」訪問!
自宅兼オフィスのママ社長から内職ワーカーさんまで、自宅でお仕事と子育てを両立するママを訪問インタビューしました。
2015.01.29
今回はピアスの紛失を防ぐロック式ピアスキャッチのメーカーである株式会社Chrysmelaの代表取締役・菊永英里さんのご自宅兼オフィスにお邪魔をしました!
菊永さんは16歳ときに描いた「25歳で起業して、29歳で結婚、30歳で出産」という人生計画をこれまでほとんどその通りに実現してきた、生来の起業家さん。現在の自宅兼オフィスも、結婚が決まった時に「この先、子どもを授かったら、会社と自宅とを一体化することで通勤時間のロスをなくす方がいいと思うから」と、2011年10月に引っ越しをしました。翌11月に現在のご主人と入籍、翌年の9月には長女の珠里ちゃんが誕生し、ご自身の描いた絵図のとおりに自宅で子育てしながら事業展開するママ社長になったのです!
実際にやってみると、「通勤時間として使っていた時間を毎日2時間は削減できる」、「家事を合間にできる」、「産前・産後の休暇中にも社員と顔を見てコミュニケーションを取れる」など多くのメリットを感じることができました。一方で、「来客があるため、部屋を常にきれいに保たなければならないという負担感」、「やはり完全には集中しきれないと感じる」デメリットはあるものの、それを上回る効果を感じています。
菊永さんのご自宅は築30年のビルの3・4階部分。3階が来客時の応接スペースにもなるLDKとオフィス部屋、4階が寝室を中心とした居住スペース、とフロアで区切られています。
毎朝9時30分になるとスタッフの方々が自宅に「出勤」して来るので、そこからは菊永さんもお仕事タイムに突入。会社としての営業時間は18時30分までになっていますが、菊永さんは17時にはお仕事を切り上げて夕飯の支度にとりかかります。
じゃあ、お仕事している間、子どもはどうしてるの? と気になりますよね。
現在2歳の珠里ちゃん、両親ともに自営業ということで近所の保育園には入れなかったため、現在はベビーシッターさんや、同社の取締役でもあるパパ、自宅から30分以内の所に住んでいるおばあちゃんと一緒にLDKにあるキッズスペースで過ごしています。
菊永さん自身がお仕事をする場所はLDK奥のオフィス部屋。お仕事をしている間は部屋に子どもが入って来れないよう鍵をかける、スタッフの方がガードをするなどして、お仕事に集中できる時間・空間を作っているそうです。
実は、菊永さんのご自宅には2年ほど前にもお邪魔したことがあるのですが、その時とはキッズスペースの家具の配置が変わっていました。
以前はソファと棚で応接スペースとキッズスペースとが区切られていたのですが、現在、ソファは窓側に寄せられ、2つのスペースが一体化していました。理由をうかがうと、子どもが1歳を過ぎて歩行器などを使って歩くようになってから、より広いスペースを確保したいと現在の形になったそうです。
また、「キッチンや打ち合わせスペースでもあるダイニングテーブル、仕事部屋からすぐ行ける・見えるよう、効率のよい動線を一番に考えたら今の形になった」と菊永さんは言います。
さて、4階の居住スペースですが、現在、日中はほとんど誰も使うことがないそう。以前は2部屋のうち1室は寝室、もう1室はもともと子ども部屋にしていたそうですが、いまは物置部屋に変わってしまいました。
子ども部屋が上の階にあることで、ちらっと様子をうかがうということが簡単にできない、ベビーシッターさんも声がかけにくい、おやつやごはんなどの時に都度呼びに行ったりしなければならないなど、結構大変。「オフィス部屋とあまりに離れ過ぎていると、かえって不便」だと気が付きました。
メディアの取材などで下の階に子どもがいない方がいいと思われる場合は一時的に4階に避難することもありますが、ほとんどは子どもも3階のキッズスペースで過ごしています。
「子どもと離れすぎていると心配、でも仕事に向き合うべきときにはちゃんと仕事にも集中できるよう環境を整える」。
そのためにも、子どもがいる自宅をオフィスにする場合は、子どもと仕事場の適度な距離を見極め、「いつもと泣き方が違うなど違和感をもった時にはすぐに子どもの様子を見ることができ、子どもが大丈夫な時には仕事にちゃんと集中できるようドアなどで遮断できる距離であること」がポイントのようです。