おうち起業・在宅ワークママの「お仕事部屋」訪問!
自宅兼オフィスのママ社長から内職ワーカーさんまで、自宅でお仕事と子育てを両立するママを訪問インタビューしました。
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おうち起業・在宅ワークママの「お仕事部屋」訪問!
自宅兼オフィスのママ社長から内職ワーカーさんまで、自宅でお仕事と子育てを両立するママを訪問インタビューしました。
2015.03.04
「サロネーゼ」という言葉をご存知ですか? 自宅の1室をサロンにして、教室の運営やサービス提供をしている女性のことをこう呼びます。今回は新築一戸建てを購入し、1階をサロンとして活用しているママさん2人のご自宅にお邪魔しました!
1人目のエリーのりこさんは、大手のエステサロンでエステティシャンとして経験を積んだ後、フランス留学時にエステティシャンのフランス国家資格を取得。その後も都内商業施設2店舗のスーパーバイザーとしてサロンを立ち上げたり、化粧品の商品開発を行うなど、美容業界で長年活躍されてきました。
そんなエリーさんは2008年にフランス人の男性と結婚、2010年に新宿区の新築一戸建てを購入。2012年にエステティシャンとして水天宮前にサロンを開く形で独立をしたのですが、子育てとの両立を効率的に行うためにも自宅の1室をサロンに転換することになりました。
もともとはご主人の書斎だった1階の部屋。天井や壁などをサロン仕様にするためにリフォームし、クロスも張り替えました。商品でもある化粧品を陳列するための什器や、エステ道具を収納する棚、ベッドやリネン、ソファなどすべてを新調。
アロマの香りが上から自然と下りてくるようにとアロマ加湿器を上に置く棚を設置したり、BGMを流すためのスピーカーを四方の隅に取り付けるなど、訪れた人が「本格的なサロン」として心から寛げる空間づくりを目指しています。
サロンの営業時間は朝10時半から。曜日によって19時までの日と22時までの日があるのは、同じようにご自宅で映像関係のお仕事をしているご主人との育児・家事の分担の結果。エリーさんが22時まで営業をする日は、ご主人が4歳のお子さんの育児を寝かしつけまで行うそうです。
一方、練馬区でネイルサロンを開業している田中淑恵さんは、住宅地ならではの「友人のお家に遊びにきたような気軽さ」をコンセプトにしています。
ネイルサロンとして使用している部屋の中にはキッズスペースを設置。ピアノや数多くのおもちゃ、絵本が揃い、お子様連れのママさんでも気軽にネイルを楽しめるサロンになっています。なんと、お客様の半分がお子様連れでいらっしゃるそう。
田中さんは、大学卒業後、SEとして会社勤めをしていました。24歳の頃に結婚し、その年に1人目のお子さんを出産して専業主婦になったのですが、2人目を出産した後、立て続けに友人の結婚式に出席する機会がありました。
もともと自分でネイルをするのが好きだった田中さん、「せっかくの結婚式だから指先まできれいにして行きたいけど、1歳の子どもを抱えてネイルサロンには行けないし...」と残念に感じたことが、サロン開店のきっかけになりました。「ネイルサロンに行けないならば、自分でやればいい」「でも夫の稼いだお金を自分の美容のためだけに使うのは気が引ける」といった思いから、「どうせやるなら仕事としてやろう」と決意したそうです。
今の住まいを購入したのは、結婚してすぐの2005年。第一子の出産を1ヶ月後に控えながらの購入でした。
もともと団地の3階に賃貸で住んでいたそうですが、出産すれば子どもの足音など下の階に気を遣うことも多くなるだろうという思いがあり、一戸建てを探していたところで義理のお母様が実家の近くに見つけてきた物件でした。
サロンを開くまでは物置として使用していた部屋。開業してからは、1階を仕事スペース、2階・3階を生活スペースとしてきっちり分け、お客様の出入りする1階部分にはなるべく生活用品等を置かないように気を付けています。
エリーさん、田中さんの両方に共通するのは、一戸建ての階建てをうまく利用し、お客様の出入りする1階と家族の生活スペースとなる2階以上を明確に分けていること。空間をきっちりと分けることで仕事と生活とのメリハリができ、プロとしてのサービス提供に集中できるようです。
今回お邪魔したのはご自宅ですが、1階はお客様の出入りするスペースとしてお掃除はもちろん、不要なもののない配慮の行き届いた空間となっていたところに、お二人の仕事に対するひたむきさを感じました。