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お仕事部屋

おうち起業・在宅ワークママの「お仕事部屋」訪問!

自宅兼オフィスのママ社長から内職ワーカーさんまで、自宅でお仕事と子育てを両立するママを訪問インタビューしました。

両親との「近居」でお仕事スペースもデュアル化

今回は、子育て世代なら前向きに検討したい、「両親との近居」スタイルでお仕事をされているママのお仕事スペースを拝見!お邪魔したSさんのお宅は、なんと実家から徒歩1分!家でも実家でも仕事ができる環境を整え、仕事と子育てを両立しているSさんのお仕事スペースを拝見しながら、ワークライフバランスのためのノウハウや考え方をとことん聞かせていただきました。

実家近くの賃貸マンションで両親と「持ちつ持たれつ」の暮らし

今回、お話をうかがったSさん(35歳)が住んでいるのは幼いころからご自身の育った地元。大学卒業後、結婚をするまで東京都荒川区の実家で過ごし、結婚をして隣の北区にご主人と賃貸マンションを借りました。約5年前、2人目である長女が生まれるのを機に現在の住まいに引越しをしましたが、引っ越したのも同じ北区内。北区には、同じ区内で転居をすると転居費用や家賃の助成をしてくれる制度があるので(※)、それを活用したそうです。

最初の住まいも実家から徒歩10分とほど近いところにありましたが、子どもが増えることを背景に検討した現在の住まいはより実家に近いところを選び、結果的に実家から徒歩1分の2DKのマンションを借りることになりました。

その近さなので、もうすぐ7歳の長男くんも5歳の長女ちゃんも、幼いころからおじいちゃんおばあちゃんのいる実家には頻繁に行き来をしています。共働きのSさんたちは、子どもたちが熱を出して保育園から急な呼び出しがかかったときもご両親に迎えに行ってもらったり、子どもたちを預かってもらったりして、仕事と育児とを両立してきました。逆に、Sさんのお父さんが体を壊された時はSさんが看病に行ったり、実家に様子を見に行ったりと、まさに両親と「持ちつ持たれつ」の関係を維持する、理想的な近居スタイルを実現されています。

※東京都北区「ファミリー世帯転居費用助成」「ファミリー世帯住み替え家賃助成」。家賃助成は平成26年度をもって廃止。

週2日の出勤、それ以外の日は自宅でフリーランスとして

Sさんはフリーランスのグラフィックデザイナー。週のうち2日はもともと勤めていた上場企業に出勤、残りの3日は自身の名前でフリーランス(自営)のデザイナーとして仕事をしています。出勤している会社とは、出社日も含めた週20時間をその会社の仕事に従事する契約。その企業で展開しているサービスのWEBページのデザインを主として、会社で使用するパンフレット類や名刺、サービスカード等のツール類のデザイン制作を行っています。

ところが、子どもが2人いると、病気はもちろん、小学校や保育園の行事で本来出社日である曜日に出社ができないこともあります。そのようなときは、出社日を他の日に変更したり、自宅で作業をしたりすることで週20時間の契約を守るようにしています。

他にも、会社から社用携帯を貸し出してもらっているため、出社日だけでなくいつでも会社のメールを確認できるようになっていますし、出社できないときはSkypeやFaceTimeなどのテレビ電話機能を使って打ち合わせをすることもあるそう。今の時代の活用できるツールを駆使して、ワークライフバランスのとれたお仕事スタイルを実現されていますね。

お仕事スペースも自宅と実家の両方に確保

さて、いよいよお仕事スペースを拝見!やはりSさんのお宅でも、メインのお仕事スペースはダイニングだそう。「家が狭いので自宅では食事用のテーブルにノートパソコンを広げて作業することがほとんどです」(Sさん)

その他のお仕事の道具はどこに収納されているのか、と伺うと、ダイニングのテーブルの脇に雑誌を前に出しておける本棚と、家族のリビング的スペースである洋室にテレビを囲む形で統一された書類棚がありました。書類棚が置かれた洋室は6畳、決して広いスペースとは言えませんが、テレビも書類ボックスもワイヤーラックもすべて白でコーディネートされているので、全く圧迫感を感じさせません。

一方、徒歩1分のところにあるご実家にもお邪魔させていただきました。ご実家は2階建ての戸建。1室をSさん用の作業部屋として割り当てられているので、広いデスクの上にデスクトップ型のiMacが置いてありました。A2サイズのカッターマットが余裕でおけるサイズのデスク。「ここならデザインしたものをプリントアウトして切り貼りする作業やチェックする作業も楽にできます」(Sさん)

ご実家で作業をする利点は、他にもあります。それは何と言っても、子どもたちがいる日でも両親に子どもたちの面倒を見てもらえるので、自分は仕事に集中できること。

「そうは言ってもママがこの部屋にいると思うと、子どもたちが入ってきたりすることもあるので、子どもたちには自宅でおばあちゃんと過ごしてもらって、私だけ実家に来て仕事をさせてもらう、ということもありました(苦笑)」(Sさん)。そんなことがということができるのも、徒歩1分の近居だから成せるワザですね!

仕事と育児の両立のために大切にしている「自分ルール」

働き方も、お仕事スペースも、複数の形を組み合わせてでき上がった現在のSさんのワークライフバランス、そのノウハウも教えていただきました。見せていただいたのは、Sさんお手製の手帳。B5サイズ位のノートの見開きにご自身で線と日付が書いてあります。

「これ、左からおばあちゃんの予定、パパの予定、子どもたちの予定、週2日の契約で行う仕事の予定、自営の仕事の予定を一覧できるようにして、タスクリストにもなっているんです」(Sさん)とのこと。スゴイ!!

さらに、両立のポイントは?と聞くと、「特にフリーランスのデザイナーとして、新しいお客様と取引を始める時には、自身が2人の子どもを持つママであること、週に2日は特定の企業との契約があるため作業ができないことを事前にしっかりと話してから、取引していただいています。また、保育園に子どもを預けるママとしての自慢は、『保育園のお迎えの時間を延長したことがない』ことです。もう7年近くママをやってきて、毎日子どもたちを預かってくれている保育園と先生方あっての両立、自分の仕事を理由に先生たちのお仕事に負担をかけたくないと思っています。何より、せめて毎日の夕食ぐらいは、ちゃんと子どもたちと一緒に食べることを大切にしたいですしね」(Sさん)

実際に、保育園に預けてきた約6年半の間、両親に代わりにお迎えに行ってもらうことはあっても、お迎えの予定時間を遅らせたことは1度もないそう。

いつも仕事を理由に「すみません!お迎えの時間、変更お願いします」と保育園に電話をしてしまう私......。

この近居によるお仕事スペースの「デュアル化」は、仕事も家族も大切にするための「自分ルール」をしっかりと持っているSさんだからこそ実現できたスタイルなのかもしれません。

カラマツナツコ (からまつなつこ)

住まい・不動産関係を中心に広告デザインの仕事をしている6歳と0歳の子のママです。仕事柄、家で仕事をすることも多く、「家の中にお仕事スペースをどう作っていくか」は、ずっと大きなテーマでした。子どもの成長にあわせてオフィスと自宅を一緒にしてみたり、離してみたり、と試行錯誤の真っ最中。今回、自宅でお仕事をしているママさんたちへのインタビューを通じて「仕事と育児の両立ができる住まい方」をさらに追究していきます!

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