どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
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どうしたら片付けてくれるの?ママと子どもの「お片付け」のコツ
毎日毎日散らかすわが子に悩むママ達のための、子どもと一緒に上手にすすめるお片付けのコツを紹介します。「親・子の片づけ教育研究所」理事の橋口真樹子さん監修のもと、マスターインストラクターがバトンをつなぎ、リレー形式でコラムを連載します。
2016.02.18
子どもに片付けてもらうには、やる気にさせる関わり方が大切。
「片づく仕組み」と「関わり方」のコツを、親・子の片づけインストラクター達がわが子との事例をおりまぜてレクチャーします。
こんにちは、橋口真樹子です。
今回から、私が理事をつとめる一般社団法人「親・子の片づけ教育研究所」のマスターインストラクター達のリレーコラムが始まります。
トップバッターは小学一年生の息子を持つ札幌在住のマスターインストラクター、川村あゆみさんです!
皆さんのお宅では、お菓子の収納はどうしていますか?
我が家では、お菓子はカゴにひとまとめにし、夕食前に食べ過ぎないよう息子の手の届かない場所に置いていました。
ですがこの方法だと、家事の途中で「お母さんおやつ取ってー」と呼ばれる毎日。カゴを下ろしてあげても「これにしようかな~」「あれもいいな~」と、なかなか決まらないこともあります。
今回はこの「おやつ問題」を解決するために、我が家で考えたおやつ収納の工夫をご紹介します。
1)子どものおやつを入れるカゴを用意し、箱や容器でカゴの中を4つに仕切ります。
2)3日ぶんのおやつを用意し、それを子どもに1日 3回分に分けてもらいます。
量のかたよりなど気になることがあれば、お母さんが声をかけてあげてください。
3)3日分のお菓子を、3つの箱に分けて収納します。
4つ目の箱は、少しずつ食べるアメやラムネ、友達や家族にあげようと思っているお菓子などの予備スペースにすると便利です。
収納場所も子どものお菓子は大人のものと分け、あえて子どもの手の届くシンク下の引き出しにしました。
これで準備は完了です。
1)兄弟姉妹がいる場合はそれぞれのスペースを用意しましょう。お菓子が混ざってしまうとかえってケンカのタネになってしまいます。自分のスペースがわかりやすいよう、子どもにわかるラベリングも忘れずに。それぞれのおやつの好みや仕分け方の違いを観察するとおもしろいですよ。
2)「3日分」は目安です。毎日は食べない、手作りのおやつが多いなど、ご家庭の事情に合わせて柔軟に工夫してみてください。
3)カゴや箱は子ども目線で選びましょう。固いふた付きや開けづらい缶などではなく、子どもが扱いやすい物がおすすめです。
我が家ではこの方法をはじめて1年がたちますが、おやつの時間になると息子は自分でおやつカゴを取り出し「いただきます!」と食べるように。
「自分で選んで決める」のは、遠足の準備に似たわくわく感があるようです。
はじめは気分で選んでいたお菓子でしたが、そのうち天気予報を気にするように。
すぐに外に飛び出す晴れの日はさっと食べられるお菓子を少なめに、おうちで過ごす雨の日はゆっくり食べられるお菓子を多めに、という工夫のよう。
自分で取り出せる場所ですから、はじめはどうしても我慢ができず次の日のおやつを食べてしまうこともありました。
ですが、それをしてしまうと、翌日や翌々日のおやつタイムが悲しいことになってしまいます。
お菓子は勝手には増えないことを自分で学んだようです。
この収納方法をお勧めした整理収納サービスのお客様宅では、翌日分も食べてしまった弟にお姉ちゃんが自分のお菓子を分けてあげるのを見て、嬉しい気持ちになれたというお母様もいました。
一人っ子ならお父さんお母さんとおやつ交換会をしてもいいですね。私も息子に「お母さんのお菓子と交換会しよう!」と声をかけています。
親子のコミュニケーションも楽しめるおやつタイム。
「自分のものは自分で管理する」を、毎日のおやつから練習してみてはいかがでしょうか?
川村あゆみさん宅のおやつ収納の工夫、いかがでしたか?
自分の物を自分で管理する事は、お片付けに必要な大切な力です。
子どもにそれを身につけさせたい時は、子ども自身が興味を持っている物で練習しましょう。
任せてもらえる誇らしさや自分で決める楽しさ、そして時には、失敗も経験させてあげながら、気長に寄り添ってあげてくださいね。