不動産投資家の実態に迫る!不動産投資に関する意識調査
第12回 不動産投資に関する意識調査
調査時期2020年6月16日(火)~6月27日(土)
本年の不動産投資に関する意識調査を行う上で、無視できない「新型コロナウイルスによる経済的な影響」。
下記質問の回答結果では、「影響を感じている」という回答が全体の約40%という結果となった。
ご自身の所有されている物件の運用や管理について、新型コロナウイルスによる経済的な影響を受けていると感じますか。
⇒影響を受けていると感じる、とお答えになった方へ
具体的にどのような影響がありましたか?(いくつでも)
- 売却に時間を要している
- 賃料の減額
- 家賃の減額を相談され、減額した。
- 家族に新型コロナウイルスをうつさない為に入居した方がいました
- 賃借人の経営状態が危ない
- 入居の延期など
- テナントの来店客数減
ここで、投資家が今後の不動産価格動向について、どのように予測しているのかに注目。
次の、「1年後、不動産価格はどうなると思いますか。」の回答結果を参照すると、全体の約60%が価格が「下がる」と回答している。
寄せられたコメントを見ても、新型コロナウイルスによる経済的な影響を受け、不動産価格が下がる予測をしている投資家が多いことが分かる
1年後、不動産価格はどうなると思いますか。
上がると思う理由
- 東京オリンピックがなくなった場合は、インフレが進み価格は上がる。 購入するなら居住用マンション。
- 金融緩和で通貨の価値は大幅に下がるため、実物資産の価格は上昇する。
- 多少の上下動はありながらも、市場における資金過剰状態は変わらず、実物資産に投資の流れは続くと考えます。金利は上がらないままのインフレ懸念も不動産市場を押し上げるものと思います。
下がると思う理由
- コロナの影響で買い控えが予想されるため
- 新型コロナウイルスの治療薬とワクチンが確立されない限り実体経済はさらに厳しくなると思います。
- コロナで売り物件が増えそうだから
- コロナの影響により、賃金下落に伴い、不動産価格の下落の可能性がある
- 新型コロナ、オリンピック開催有無が不透明、IRも遅れているなど、経済的な悪影響が在る中で、起爆剤となる要因が不確定のため。
- コロナの影響で在宅勤務が増え、オフィス需要が下がりそう。 店舗需要も下がっている。
- コロナ後の需要は、元通りには戻らないので、相対的に不動産価格は下落すると考える。
横ばいで推移すると思う理由
- コロナを通しても概ね横ばいだったため。より大きい第2波が来ることになればその限りでもないかもしれません。
- 異次元の金融緩和による膨大なマネーの逃げ場はなく、不動産に滞留すると思うから。
- コロナ禍により消費者物価は若干値下がりするが、賃貸から持ち家への需要が膨らむため不動産物件は現状の価格が維持されそう
上記結果を受け、投資家の不動産投資へのマインドも高まっていることが見えてきたが投資家の間では、実際の投資マインドに変化が出ているだろうか?次の質問で、投資用物件の買い時について伺ってみた。
「今、投資物件は買い時だと思いますか。」という質問への回答のうち、「買い時だと思う」「間もなく買い時が来ると思う」と回答した投資家が全体の約80%にも上り、投資家の購入マインドが高いことを、うかがわせている状況であることが分かった。
今、投資用物件は買い時だと思いますか。
買い時だと思う理由
- 景気が悪い時こそ投資は有利
- コロナウイルスの問題で投資家が活発ではないこの時、反対によく選んで投資するもっとも良い時だと思う。
- コロナを通しても利回りの変動が小さかったため、今後も大きく利回りが変動することはないと感じた。
- コロナ影響で物件を手放す人が多いと思う。
- 融資が出にくく、コロナ影響で資金に余裕がなくなってきた人が増え、買う人が少なくなり、売る人は早く現金化したがっている人が増える傾向だから。
間もなく買い時がくると思う理由
- コロナ、オリンピックの延期で冷え込んだものが徐々に回復すると思われるから。
- 新型コロナウイルスの影響で実体経済が厳しくなっているので、遠くない未来に物件価格が下がると思っている。
- どんどん資産価値が目減りし、融資が厳しくなるとともにキャッシュを温存使用する心理が働くから。不景気程良い買い場と心得ている。
- コロナウィルス収束後、新しい住宅スタイルを見極めた後、投資物件を探します。
買い時はしばらくこないと思う理由
- コロナで不動産価格が下がった感じがしないから。シェアハウスは売りに出ている印象。
- 不動産投資は首都圏が空室リスクが少ないので安全だと思いますが、価格が高いです。
- コロナ対策で政府がお金をばらまいているので市中にお金がだぶついている。こんなときは不動産バブルになるので。
また、次の質問では投資家の高い購入マインドを反映するように、「新規投資を積極的に行う」と回答した人が全体の約50%にも上った。
以上のアンケートから、新型コロナウイルスの経済的な影響を「新規投資のチャンス」と捉えている投資家が多く、今後も不動産投資へのニーズは高まる予想ができる結果となった。
新型コロナウイルスによる経済的な影響を受け、今の不動産投資へのスタンスをお聞かせください。
- 調査結果1 新型コロナウイルスの経済的な影響について
- 調査結果2 投資用物件保有者の直近3年間の売買状況
- 調査結果3 今後の中長期的な展望について
- 調査結果4 金融機関の融資状況や相続対策について
- 調査時期 2020年6月16日(火)~6月27日(土)
- 調査対象 投資用不動産サイト「ノムコム・プロ」会員 (会員数 約21,000人 ※2020年6月時点)
- 有効回答数 325人(投資物件の保有者:248 人、非保有者:77 人)
- 調査方法 インターネット上でのアンケート回答
- ※本アンケートを転載したい、複写したい等、ご利用に関するお問い合わせは、野村不動産ソリューションズ経営企画室へお願いします。
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