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  2. 不動産投資に関する意識調査
  3. 第16回 不動産投資に関する意識調査【2024年6月】

第16回 
不動産投資に関する意識調査
【2024年6月】

物価上昇をはじめとする昨今の情勢変化の影響について

「物価上昇」や「円安」「株高」等、昨今の情勢変化による不動産投資への影響が多く見られた。
価格は高止まりし、金利が上がっていく見方が多い一方で、買い時感を問う設問からは中長期的な視点で不動産投資を捉えている様子がうかがえた。

Q昨今の物価上昇による不動産投資への影響はありましたか?

【影響があった】との回答が58.7%と、
【影響がなかった】が半数以上だった昨年の結果と逆転した。

Q具体的にどのような影響がありましたか?

昨年と同様、【物件価格が高騰した】【建物の維持管理費が高騰した】が多くを占めた。
一方で【家賃を値上げした】11.4pt増加した。

Q昨今の情勢の変化による不動産投資への影響はありましたか?(投資に対する意識の変化含む)

物価の上昇に加え、気になる円安や株高、政策金利による影響を伺った。
結果、約6割は影響を感じており、中でも【円安による影響】を挙げる声が多かった。

回答理由【フリーコメント】一部抜粋

    • 円安による影響があった
    • 海外不動産の価格は想定より下がった、支払いは為替(円安)の関係で多くなってしまった
    • 家賃相場が上昇したが、管理費及び修繕積立金が上昇し、家賃上昇分が相殺された
    • 不動産投資における海外、特に中国からの買付が目立つようになった
      特に京都でも人気のエリアの購買が顕著で、価格が上がっているように感じる
    • 物価高、円安により資材高、不動産価格も高値圏、利回りも低下
    • 日経平均株価上昇による影響があった
    • 株価の値上がりにより、購入資金が増加した
    • 投資資金が増えた
    • 東京証券取引所による上場企業改革要請により、保有有価証券の配当利回り率が格段と向上した
      これに関連して、不動産投資の利回りも一考することになった
    • マイナス金利の解除やイールドカーブコントロール撤廃による影響があった
    • 審査していただいた金融機関の融資金利が多少上がった
    • 融資を申し込んでも、頭金3割から5割必要と言われる
    • 借入金利が上昇し、今までなら10年固定で1%程度だったが、2.4%程度と1%以上上昇している
    • その他の影響があった
    • ウ露戦争の影響で材料費が高くなった
    • 建設費、材料費、人件費等の上昇

Q1年後、不動産価格はどうなると思いますか。

【上がる】と【下がる】が若干減少し、【横ばいで推移】が増加。
【上がる】と【横ばいで推移】を合わせると8割超となり、現状の高騰感や高止まりが続くと予測している。

【上がる】予測の理由には、円安による海外マネーの流入やインフレが多数。
一方で、【下がる】予測の理由は上がるのは都心の一部だけで地方は下がるといった声や景気減速、金利高や人口減少を挙げる声が目立った。

回答理由【フリーコメント】一部抜粋

    • 上がると思う理由
    • 中国やインドなどの金持ちが投資物件を円安を背景に投資を増加させる
    • 上がるのは都心部だけ、周辺や地方は下落する
    • インフレ傾向
    • 物価が上昇しているため、実物である不動産価格も上がる
    • 下がると思う理由
    • 一部の都心などを除いて需要が減る
    • 空家増加と人口減少が加速するため
    • 金利高による価格下落
    • 景気減速
    • 横ばいで推移すると思う理由
    • 原材料費、人件費のアップはまだまだ続くし、潤沢な資金を持つ投資家が買い進んでいる
    • 不動産価格は二極化・三極化が進み、地方では少しずつ下がっていくものの都心では引き続き高止まり又は上昇する
    • これ以上あがると購入者が減るが、下がる要素もない
    • 海外マネーは入るが金利が上がり購入意欲減が引っ張り合うと予想

Q1年後、不動産投資に対する融資金利はどうなると思われますか。

金利が【上がる】は昨年比+23.9ptで約8割。
【ほとんど変わらないと思う】は昨年比-23.1ptで約2割。【下がる】予測はゼロとなり、不動産投資の融資においても金利は上昇していくことが大方の予想となった。

Q今、投資用物件は買い時だと思いますか。

【買い時はしばらく来ないと思う】が2020年以降増加傾向だったが今回は減少し、【間もなく買い時が来ると思う】増加
情勢の変化を捉えながらも不動産投資を中長期的な視点で考えている様子が見て取れた。

回答理由【フリーコメント】一部抜粋

    • 買い時だと思う理由
    • 長期運用前提であれば保有期間を長く取れたほうが有利
    • 良い条件があれば、いつでも買い時
    • 探せばいい物件はある
    • 未だ低金利でかつこれからインフレ局面のため
    • 間もなく買い時がくると思う理由
    • 貸出金利が上がることに伴い、価格が下落する可能性を想定している
    • 多くの相続が発生し、現金化のため売却が増える
    • 金利高により不動産を手放す人が出てくる可能性が高い
    • 空き家問題の顕在化
    • 買い時はしばらくこないと思う理由
    • 建築費の高騰で利回り等が伸びない
    • 金利が上がってきているので、融資が厳しくなってくるから
    • 金利上昇にともない買い控えが起き、供給過多となるため
    • 円安が落ち着いて円高にならないと買い時とは言えない

調査概要

調査時期  2024年6月10日(月)~6月21日(金)

調査対象  投資用・事業用不動産サイト「ノムコム・プロ」会員
(会員数 約27,000人 ※2024年6月時点)

有効回答数 300人(投資物件の保有者:233人、非保有者:67人)

調査方法  インターネット上でのアンケート回答

※本アンケートを転載したい、複写したい等、ご利用に関するお問い合わせは、野村不動産ソリューションズ経営企画部へお願いします。

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