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老後の暮らしとお金のコラム。60歳からの教科書『豊かな住まい方』

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2018/04/04
後半戦の幸福論

年明けに父が亡くなった。92歳の大往生である。本人の意思で過剰な医療行為を受けず、最後は眠るように穏やかに逝った。

通夜や告別式、一周忌、三回忌、七回忌とつづく法要の場で、いつも住職が語る言葉がある。「功徳(くどく)」という言葉だ。宗教的には、現世、来世の幸福をもたらすもとになる良い行いという意味のようだ。
死者はもうこの世に存在しない。だから、助けてくれるわけでも直接自分に利益をもたらしてくれるわけでもない。そうした相手に対して、見返りを期待しないで悼み、供養すること。それが尊いことなのだというのだ。

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執筆者:藤原和博

教育改革実践家/『人生の教科書[家づくり]』著者
1955年東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任後、1993年よりヨーロッパ駐在、96年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校校長を務める。2008~2011年橋下大阪府知事特別顧問。14年武雄市特別顧問、2016年春から奈良市立一条高校校長に就任。
リクルート在職中に注文住宅・リフォーム情報誌の創刊に携わる。37歳から家族でヨーロッパに移住。自然豊かなロンドンの住宅やパリのペントハウスに住んだ経験を活かし、東京に家を建て、2016年4月より奈良市に91歳の父と85歳の母と同居。

「よのなかnet」藤原和博のデザインワーク
http://www.yononaka.net/

人生の教科書[家づくり]―筑摩書房
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480421623/

本コラムは、執筆者の知識や経験に基づいた解説を中心に、分かりやすい情報を提供するよう努めておりますが、その内容について、弊社が保証するものではございません。