マンション最上階の住み心地は最高?メリット・デメリットをご紹介

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タワーマンション外観

「マンションの最上階に住んでみたい」とマンションを見上げながら、憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。ドラマや映画に出てくる様子を見ると優雅な生活を送れるイメージがあり、一度は住んでみたいですよね。

しかし、「いくらくらいするのかな」「地震で揺れても大丈夫?」「資産価値は?」「劣化しやすい?」など、気になることも多いと思います。そこで今回は、マンションの最上階に住んでみたいと考えている方に、最上階の魅力や注意点について詳しく解説します。

この記事を読めば、マンション最上階の購入を検討している方も、安心して最上階に住めるはずです。ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

1. マンション最上階に住むメリット

マンションの最上階と言えば「お金持ちが住んでいる」「開放感があって住み心地が良い」「上の階の騒音が気にならない」などのイメージを持っている方が多いでしょう。ここでは、マンションの最上階に住むメリット4つをご紹介します。

1-1. プライバシーを守りやすい

マンションの最上階は、周囲の建物よりも高い位置にあるケースが多く見受けられます。周りの建物よりも高い位置に部屋があれば、近隣のマンションやアパートの住人からの視線を気にしないで生活できるでしょう。

低層階の場合、通行人に室内を見られたり、隣の住人と目が合ったりするためプライバシーが守られないことも多いですよね。逆に、最上階であればそういったことが少ないので、周辺の目が気になりにくいでしょう。

1-2. 見晴らしがよく、開放感がある

なんといっても最上階は見晴らしがよく、開放感が抜群です。さらに、太陽の光が差し込みやすいため部屋全体が明るくなります。部屋が明るくなれば気分も晴れやかになれますよね。さらに、海や夜景が見えるマンションなどは、友人などを呼んでホームパーティーをするのにもぴったりです。

低層階のばあい、周りの建物で日が遮られることも多く、日中でも部屋が薄暗くなったり、洗濯物が乾きにくかったり……。見晴らしが良く、開放感があるのも最上階の魅力のひとつです。

1-3. 騒音が少なくなりやすい

マンションの中層階は、左右や上下からの音が伝わりやすい特徴があります。特に、上の階の足音や掃除機の音が伝わりやすいので、騒音トラブルで悩まされている方も少なくありません。

一方、最上階であれば上の階の騒音に悩む必要がありません。最上階には上の階がないので「上の階の足音がうるさくて眠れない……」といった心配はゼロです。さらに最上階は、周囲に建物なども少なく、車通りの多い道路に面していても物理的に距離ができるため、騒音リスクも低くなります。

ただし、マンションによっては、周囲の建物とちょうど同じ高さで隣接しているというケースもあるので、そのあたりはしっかり現地で確認していきましょう。

1-4. 同一マンション内で資産価値を維持しやすい

マンションの最上階はさまざまな住環境のメリットが多く、プレミアがつきやすいため、比較的高値で売却できる可能性が高いです。マンションによっては、ほかの階と異なる特別仕様にしてあるマンションもあります。

例えば、「他の部屋よりも面積が広い」「高級な壁紙を使用している」「オプションでつける食洗器やディスポーザーが最初からついている」などがあげられます。その分付加価値が高いと言えるでしょう。

さらに、最上階は経年しても値下がり幅が小さい傾向にあるため、売却時の価格変動が少ないのが特徴です。売却時、マンションの棟内では「プライスリーダー※」になれるため、自分の売却したい金額を設定しやすくなります。

※市場全体の価格設定に影響を与える存在。業界リーダーのこと。

2. マンション最上階に住むデメリット

メリットが多いマンション最上階ですが、もちろん、最上階ならではのデメリットや注意点もあります。ここでは4つのデメリットを解説していきます。デメリットもしっかり理解して、安心したマンション購入につなげていきましょう。

2-1. 地震や災害の際に大変

万が一、地震や災害が起こったときには、最上階に住んでいると大変です。最上階は、小さな地震の揺れでも「大きい揺れ」になります。さらに地震や災害の際には、最上階から避難するのがほかの階よりも大変です。非常階段で1階まで下りるのはかなりの体力が必要になるでしょう。

だからこそ、防犯対策として「家具固定グッズ」で家具を固定したり、最低3日分、できれば1週間分の水・食料・簡易トイレを家族分用意したりするなど、しっかり備えておくことが欠かせません。

2-2. エレベーターで待たされる

エレベーターの待ち時間が長く、ストレスを感じるのも最上階に住む方の不満として多い意見です。エレベーターの速度は分速30m~60mと言われており、エントランスから上への往復に2分以上かってしまいます。

しかも、ほかの階で乗る人がいればさらに時間がかかりますよね。このように、エントランスから最上階まで時間がかかるので、通勤・通学などの朝の時間帯などはエレベーターの待ち時間を考える必要があるでしょう。最上階に住む際には、心と時間に余裕を持つことが大切です。

2-3. 高層階なため値段が高い

マンションの最上階は資産価値が高く、売却するときに有利という点がメリットのひとつです。しかし、資産価値が高いということは、そもそも購入する際の価格が高いということでもあります。

お金に余裕があれば問題ないのかもしれませんが、予算外の貯金をはたいてまでも無理して最上階を購入する必要はありません。あなたの経済力や返済能力、預貯金などを十分に考慮して検討するようにしましょう。

とはいえ、最上階はメリットがたくさんあります。無理のない程度で、マンション購入計画を立てるようにしてください。「計画の立て方がわからない……」という方は、プロである不動産会社に相談してみましょう。

2-4. 最上階ならではのデメリットもある

最上階ならではのデメリットもあります。例えば最上階だからといって、窓のカギを開けっぱなしにしているととても危険です。

1階や低層階の場合、窓からの空き巣を警戒して防犯対策を行う方が多い傾向にありますが、最上階に住むと、「高い場所だから窓は大丈夫」と、低層階に住むより防犯意識が低くなる方も少なくありません。しかし、中には屋上から空き巣に入られるようなケースもあります。最上階であっても、外出時や就寝時は窓の鍵を必ず閉めるようしましょう。

さらに、気を付けておきたいのが、虫害・鳥害です。「最上階だから虫は来ないでしょう」と思われた方も多いと思います。しかし意外にも、エレベーターや配管を利用してゴキブリが侵入してきたり、窓から蚊が入ってきたりすることもあります。

また、鳥害には特に注意が必要です。ハトなどの鳥は、高層階に集まってきます。少しでも気になれば、市販されている防虫・防鳥ネットを取り付けるなどの対策を行っていきましょう。

3. 人気のマンション最上階に住みましょう

マンションの最上階は、誰もがうらやむような暮らしができる住まいとも言えます。騒音トラブルに巻き込まれることも少ないですし、開放的で優雅な生活が送れるでしょう。

しかし、最上階であるがゆえに「災害時の避難が困難」「購入金額が高い」などの壁があることも事実です。とはいえ対策を講じることで解消される点も多いので、自身が求める住まいと、高層階が合っているかを見極めることが重要です。

この記事を読んで「マンションの最上階に住みたい! けど不安も多少はある……」と悩んでいる方は、不動産のプロに相談してみるのもひとつの方法です。メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、検討を進めてみてください。

岩井 佑樹

岩井 佑樹

宅地建物取引士・シニアライフ診断士
飲料メーカーを経て2014年に宅建士として不動産会社に転職。2019年に不動産ライター業を始める。2022年12月現在、不動産会社のコラムや不動産記事を100記事以上作成。不動産業者と不動産ライターの両経験から不動産に関する「リアル」な記事を発信している。

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