多くの新築マンションでは、引渡しの前に「内覧会」が開催されます。購入者がマンションの仕上がり状況をチェックするための大切な機会です。満足行く仕上がりになっているか自身の目でチェックするためのポイントをご紹介します。
内覧会とは
内覧会は購入者に初めて実際の部屋がお披露目される機会であり、マンションの仕上がりを自身で確認する場でもあります。引渡しの前の施工がほぼ完了した段階で開催されます。
購入者は内覧会でマンションが契約通りに仕上がっているかをチェックします。図面通りの間取りやサイズに仕上がっているかはもちろん、施工の品質、キズ、汚れといった細部までを確認してください。
納得がいくまでしっかりチェック
これまで図面やパースでしか見たことがない部屋の中を初めてチェックする機会です。内覧会ではじっくり時間をかけて、納得できるまで確認しましょう。
購入者は購入した物件の直しをしてもらう権利があります。契約内容と異なるところがあれば、遠慮せず、気になる部分をきちんと伝え、直すべきところはしっかり直してもらいましょう。そのためにおさえておきたいチェックポイントを紹介します。
契約通りの出来上がりかをチェック
まず「間取りや部屋の各部の寸法が図面通りになっているか」をチェックします。当日は、メジャーを持参して、天井の高さ、部屋の間口の幅、梁の位置や出っ張り具合が図面通りかを確認しましょう。さらに収納の位置やコンセントの数などについても確認してください。
施工精度をチェック
壁は垂直か、床は水平かなど、施工の精度を点検します。内覧会でのチェック時は、ホームセンターなどで入手できる簡易的な水平器(1,000円~1,500円程度)を床や壁に当てることで、水平かどうか十分にチェックすることができます。気になる箇所があった場合は、傾斜度合いを調べてもらい報告してもらうように依頼してください。
内装仕上げをチェック
フローリングや壁紙、建具などの内装で気になる部分がないか、目視でチェックします。キズや汚れの許容範囲は個人差がありますが、引越しや生活をしていく上で、小さいキズや汚れは必ずついてしまします。あまり神経質になる必要はありあせんが、気になったキズや汚れは補修してもらうようにしましょう。
開けられるところは全部開けてチェック
ドアなどの建具や収納の扉などは実際に開閉して、滑らかに動作するか、ガタツキがないか、重くないかなど、くまなくチェックしましょう。ほかにも、天井裏や床下など開けられるところは全部開けて確認をすることがおすすめです。
遠慮して気になる箇所を言わなかったり、時間を気にして細かくチェックしなかったりすると、後に後悔することになります。内覧会では、遠慮せず、時間を掛けて納得するまでチェックすることをお勧めします。