近年、20代の若いカップルや30~40代のシングルなどを中心に、都心にある「コンパクトマンション」を購入する人が増えています。明確な定義はありませんが、おおむね専有面積が30m2から50m2台程度、間取りがワンルーム(studioタイプ)から2LDKくらいまでのマンションのことを「コンパクトマンション」といいます。
シングル・DINKS向けコンパクトマンションの特徴やメリットをご紹介します。
通勤に便利な都心物件が多い
シングル・DINKS向けのコンパクトマンションに共通する特徴としては、「都心に近い」という立地があげられます。こういった地域は地価が高いため、価格帯が同じ場合、どうしても専有面積が小さめになりますが、1人もしくは2人の世帯であれば、子育て世帯に比べて、狭めの物件でも間に合います。
ある程度の収入があり仕事も忙しい若い世代で、「広さより利便性」を重視するライフスタイルの人が増えてきたことが、都心のコンパクトマンション需要が高まっている背景の一つとなっています。
都心に近い賃貸マンションは、ワンルームでも家賃10万円を超えることが珍しくありません。コンパクトマンションは専有面積が狭い分、手に入れやすい価格であることと、住宅ローン金利が低い状態が続いていることもあり、購入をしても月々の返済額は家賃と同じくらいの負担で済みます。
賃貸マンションと比較すると最近分譲されたコンパクトマンションは、セキュリティー面や設備仕様のグレードが非常に高い魅力的な物件が多いため「借りるより買ったほうが得だ」と考えるのも自然の流れといえるでしょう。
将来的に賃貸や転売がしやすい
シングル・DINKS向けのコンパクトマンションには「賃貸や転売がしやすい」というメリットもあります。
シングルでは結婚を機に転居することもあるでしょうし、DINKSの場合は出産を機に広いマンションへの住みかえをすることもあるでしょう。そういった際には、もともと所有していたマンションを賃貸に出したり、売却したりすることになります。
コンパクトマンションは都心に近く利便性が高いため、比較的高い家賃で貸し出すことができます。また売却をする際もコンパクトマンションの場合は投資家と実需層の両方に売れる可能性があるため売りやすいというメリットがあります。