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マンションの日当たり

マンションを購入する際、多くの人が重視するのが部屋の日当たり。

リクルート住まいカンパニーが行った「2012年首都圏新築マンション契約者動向調査」でも、購入の決め手となった物件スペックとして「日当たりのよさ」が41%と最多となっています。

このように日当りを重視する傾向が強いため、方角の希望も一番人気なのは南、ついで東、西、北という順番になっています。東西南北それぞれの向きの特徴や、向きだけではない日当たりのチェックポイントを紹介します。

東西南北 各方角の特徴

人気の南向き

もっとも人気が高いのが南向きです。日照時間が長く、年中明るくて、冬は暖かいというメリットがあります。そのため、マンションを販売する側もなるべく南向きの部屋が多くなるよう設計されています。

もちろん東や西向きの部屋と比べると価格が高めになっているため、昼間にあまり家にいないシングルやDINKSの方にとっては、南向きのメリットをあまり感じられないこともあります。

朝から活動的な人に適した東向き

南向きに次いで人気があるのが東向きです。朝から日が差すため、早くから活動する人に向いています。また夏場は午後に日が差さないため、暑さを避けられるというメリットもありますが、冬場は日の当たる時間が少なく、午後は寒くなります。

冬の午後には暖かい西向き

西向きは、夏場の午後は西日が、日没まで入るため、暑い状態のまま夜になってしまうことがあります。一方、冬場は、夕方まで日が入り暖かく、暖房費を節約できるというメリットがあります。

北向きも反射光で意外に明るい

日差しが入りにくいというイメージから、北向きは敬遠されがちのため、価格が低めに設定されています。同じ予算であればより広い物件を選ぶことができるメリットがあります。

北向きでも、周囲にさえぎるものがなければ、建物の反射光もあるため意外に明るく、日差しも柔らかいため、家具が傷みにくいと言われています。

向きだけではない 日当たりのチェック法

日当たりは、向きだけで決まるものではありません。日差しを取り込む窓の大きさや、部屋がある階層によっても違ってきます。また、建物の形も単純な長方形のマンションよりも、一住戸ごと、または数住戸ごとにずれている雁行型(がんこうがた)と呼ばれる形状のほうが、外部に接する面が多くなり、通風、採光、眺望などに優れています。

さらに周辺に日差しをさえぎる建物がないことも大切です。モデルルームがマンションの建設現場とは別の場所にある場合は、実際に現地を見に行って、日差しを遮るような高い建物が隣接しているかどうかを確認してください。時間帯により日当たりが異なるので、完成済みマンションであれば、午前午後両方行って実際にチェックしましょう。また、近隣に空き地がある場合は、将来的に高層ビルが建つ予定があるかどうかも調べておくと安心です。